南米の熱き魂!トヨタカップ観戦記2005/12/19 00:10

toyota cup
サンパウロFC優勝!おめでとう
トヨタカップ観戦してきました。
なんせ地球一ってくらいですから、一度は体験しないと、
と思い、行ってきました。
大寒波の中、完全防備で…。久々ももひき(タイツ?)はいて。
最寄りの机木駅から歩いて、
おっと沿道にグッズ屋さん、べんとやさん、雰囲気でますね。
若い人から子供づれお父さんまで幅広い年齢層で、
いかにもイングランドから、いかにもブラジリアンまで、
そしていかにもにわか評論家のにっぽんじんまで…
まっ、サッカーが世界で一番普及しているスポーツでしょうから、このぐらいは当たり前。
しかもクラブチーム世界一決定戦の決勝ですから。
巨大な横浜国際競技場が見えてきました。
暗がりの中に巨大な美しい造形物が…。
ちょっとだけ青が混じったライトがカッコイイ。
ゲートをくぐって中へ入ると、そこは別世界でした。
すでに2階に陣取っているサンパウロ応援団はサンバのリズムで盛り上がり放題。
リバプール応援団はゴール後ろに真っ赤になって待機(エネルギー充電って感じ)。
7時過ぎて、
高らかにFIFAアンセムが鳴り響き、両選手入場〜!。
カッコいいなー。
リバプールの赤、サンパウロの白、緑のフィールド上のユニフォームが誇らしげでまぶしい。
ちょっぴりトラディショナルな雰囲気、イギリスの田舎の風がにおうような気がしました。
やっぱりサッカーは、イングランド発祥のスポーツなんですね。
会場はほぼ満員。
私は、サンパウロ側のゴール裏でございました。
さあキックオフ!
隣のお兄ちゃんが早口で難しい言葉を発しています。
君は日系ブラジル人かね?
試合はリバプールがいい形で、再三サンパウロゴールを脅かします。
「ヴ〜〜〜!」隣からツバが飛んできそうです。
一瞬の隙をついて攻め上がるサンパウロ!
「バ〜イ!バ〜イ!バ〜イ!バ〜イ!」
どうしたお兄ちゃん、もう帰るの?
どうも「いけ!いけ!」らしい。
なんと大方の期待を見事に裏切りサンパウロゴール!
もう立ち上がってすっちゃかめっちゃか。
いすの上にまで上がって、お〜お、歌ってるわ。
ビートルズつながりでリバプール応援しようかな、なんて安易に考えていましたが、
方向転換。
こりゃお兄ちゃんを見習って、貧しいサンパウロ応援しよう!
と、小さく心の中で誓ったのでした。
前半終わって1対0。
後半が始まると、いままで静かに観戦してたにっぽんじんが、
ワンプレーごとに奇声を上げだしました。
やっぱりみんなリバプールか。
しかしサンパウロ応援は3、4人単位で散らばっていても強力なんです。
声が大きいんです。
そういえば2階の大応援団は、ズーっとサンバを鳴らしてる。
これが南米か!、これがブラジルか!。
ブラジル人にとって、サッカーは単なるスポーツの枠を超えているのがわかる気がします。
熱いぜ!
ジェラードの絶妙のフリーキックもキーパースーパーセーブ!
「ヒィヨホ〜!!!!」お兄ちゃん立つ立つ。
ピーーーーー!
そのまま試合終了!
隣のお兄ちゃんは当然すっとんで前の方へ走って行っちゃいました。
帰りの電車で、ポルトガル語をしゃべる家族が乗ってきました。
「シナガワトマリマスカ?」
いわゆるネッカチーフを頭から巻いた昔懐かしいおかあさんです。
お父さんはひげ面で年季の入ったジャンパー、ちょっと臭ってました。
わざわざ応援に来たのでしょう。
子供をしっかり抱いて、愛情と生活感とサッカー命のオーラをいっぱい社内に巻き散らかしてました。
良かったね!サンパウロ勝って。
まわりはにわか(じゃない人はすみません)リバプールファンのにっぽんじんが、
一生懸命、評論しておりました。