鉛症病棟2号室 Led Zepplin Ⅱ2005/12/21 22:53

led zepperin2
私がこのウィルスに感染したのは、たしか1978年頃、
ツェッペリンが活動休止中の時です。
このBLOG第1話のHeavy Creamと同じ頃、
ビートルズの素晴らしさに開眼し、次なるターゲットを求めて、
ハードロックの大海原へ帆を向けようとしていた頃です。
その頃の私の求めていたハードロックとは、
パープル系、様式美あふれる速弾きギター、
いわゆる一聴して「カッコいい」痛快サウンドだったのです。
そんなサウンドを求めてレコード屋さんへ…。
ちょっぴり偏屈な私は素直にパープル、レインボウへ行かず、
なぜかツェッペリンへ。
実はこれを買うちょっと前までバンドではなく、
レッドツェッペリンっていう人だと思ってました。
雑誌で(たぶんGuts)ジミーペイジの写真の下に、
レッドツェッペリンって書いていたのを見たことがあったので、
勝手に思い込んでいました。
アルバムを初聴してみての率直な感想は、
はずれ…
でした。ぐしゅん…
なんか地味。メロディーもないし、カラッカラな音。
「Led Zeppelin Ⅱ」という悪魔のウィルスが私の体を蝕んで行くのには1年ほどかかりました。
ゆっくりとそして確実に、私の血と肉と骨に容赦なく入り込んで行ったのです。ギャー!
おかげさまでゼップ中毒(鉛症)の私は、未だにこのアルバムを新鮮に聴くことができます。
飽きがこないんですね。
それどころか、たまに聴かないと禁断症状が起きて、どうも調子悪いんです。
のっけからギターがヘヴィーに響きまくるA1
未だにカラオケで叫びまくって大ヒンシュクの曲です。
途中の幻想的な部分がお馬鹿な患者さん最大の見せ場!(最近ちょっとねたがなくてうけてなーい)
もちろんギターソロも歌うんです。(キーなんか合うはずがない)
つい最近も最大級の発作を起こしたらしいです。
A2、3(レモン絞り症候群)は発病するまでかなりの潜伏期間がありました。
はなたれ小僧にはちょっと渋すぎたかな。
発作も収まって「Thank You」ってとこですか。
B面はまたのっけからヘヴィーに…
B1は最初っからかっこいいなと。
ただ「ギターソロが速すぎて何やってんだかわからない!」
当時の私は耳コピできませんでした。
B2、3と山椒がピリリと効いてこれまたいい味。
そしてボンゾ登場!
テケテンテンテンテン…
ドラムソロ好きの私としてはたまらん!
手でタムを叩くなんて、3年後に映画を見るまでは想像もできませんでした。
ロバートのハーモニカから静かにブルース、
そしてハードなリフからゼップワールドへ、
そしてまた静かにちょっと余韻を残してブルースで終わり。
B2以下がやはり長い潜伏期間を要しました。
最初は、まずった!と思ったこのアルバム、
今では、じっくり弱火でとった良質のダシ汁のように、
私の体にうまみ成分として、じんわりとしみ込んでおります。
たまに汗と一緒に出てきます?
やっぱりレスポール&マーシャルが一番ええのー。
あっ、わかった、このアルバム、するめとおんなじ味がするんだ!
なかるかなー…ドゥビドゥバー?
さーて、明日はどこで発作が起き、何人被害者が出るでしょう…
鉛症病棟2号室からのレポートでした

Led Zeppelin Ⅱ 1969 Atlantic Recording Corporation P-6517A
Side:A
1.Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)
2.What Is And What Should Never Be(強き二人の愛)
3.The Lemon Song
4.Thank You

Side:B
1.Heartbreaker
2.Living Loving Maid(She's Just A Woman)
3.Ramble On
4.Moby Dick
5.Bring It On Home

Jimmy Page g.
Robert Plant vo.
John Paul Jones b.
John Bonham dr.