ホキ美術館2017/11/12 21:49

ホキ美術館へ行って来ました
https://www.hoki-museum.jp/index.html
日本初の写実絵画専門美術館
建物もモダン
「企画展画家の眼がとらえた美」
最初っから
森本草介さんの《光の方へ》
はっきり言って これがメインでしょ ってぐらい
よかったですよ
森本草介さんの描く裸婦はいいですね
美しい!
セピア色の優しい画面で
今にも動き出しそうな女性が
生々しい
とはいえスーパーリアルなギスギス感はなく
光と空気を描き切ってるところが
柔らかくて心地いい
お肌なんか相当細かく書いてるのかと思いきや
近くで見ると、筆使いは意外とあっさりまとめてました
空気の感じ方や微妙グラデーション感が
尋常じゃないんでしょうね
ちょっと離れると
とてつもなく本物
本物より綺麗!
具象なんて何十年まともにみようと思ってなかったですが
いいもんですね
絵画って
世の中の空間、音楽も含めて
時間がすごい速さで過ぎていきますが
ほんと、時間が止まる感覚ですよね
立ち去りたくないという気持ちが時間を経過させてしまいます
具象絵画の進化と素晴らしさを思い知らされました

国立西洋美術館 ソフィア王妃芸術センター所蔵 内と外―スペイン・アンフォルメル絵画の二つの『顔』2014/01/04 23:02

国立西洋美術館の
ソフィア王妃芸術センター所蔵 内と外―スペイン・アンフォルメル絵画の二つの『顔』
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2013artinformel.html

空いてるかな
っと思ったら
なにやらひどだかり
なんと「モネ」もやってた
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2013monet.html

あちゃー
でも、まあ、見とくか

モネは期待?通り 大混雑

それよりお目当てはアンフォルメル絵画の
アントニ・タピエスの作品
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%94%E3%82%A8%E3%82%B9
http://www.oida-art.com/buy/artistwork/411_1.html
生で見るのは初めて
画学生時代「タピエス」見た方がいいよ
って、教授に言われたことがあり
画集では見てましたが
生々しいですね
イイですね
作品そのものが存在してますね
こういうの作りたいですね

Jackson Pollock A Centennial Retrospective2012/03/11 21:56

国立近代美術館へ
ジャクソン・ポロック展を見に行ってきました
http://www.momat.go.jp/Honkan/honkan.html
いわゆる、ポロック調って
ほんの数年ですね
1950年までは
なーんか、まじめな具象画だったのに
なにがあったのでしょう
突然、絵の具をたらし始めて…
私としてはその方がいいのですが
その後のモノクロの作品がなんともよかった
具象へ戻るんですが
なんか、狂気じみてきて…
絵というカテゴリーから精神が解放されて…
そのあと自分で制御できなくなってのでしょうか
解説のイヤホンも借りれましたが
先入観もちたくなかったのでやめました
所蔵作品展がまたいい作品がありました
棟方志功の「二菩薩釈迦十大弟子」が堂々と展示してました
すごいですね
http://www.youtube.com/watch?v=ZEzuSAZNYOc
オリジナリティのある人間ってすごい!

あしたのジョー2011/02/15 20:51

最近また、ひかりTVで
あしたのジーを見直してます
もちろん漫画単行本でも全14巻(KCコミックス)
で完読してますし
再放送でなんども見てますが…
今、映画でも
ヤマP主演でやってるようですが…(これは興味無し)
やはり、あのテーマソングで始まらなければ
ジョーにあらず(寺山修司作詞なんですね)
しかも
最初のうちは
リングコーナーに座っているカットからではなく
いかにも、物寂しいジョーの下目使いからはじまるのが
またなんとも良いんです
いま見てるとこは、
まだ東光特等少年院から出てないところですが
昔は、この辺はなんか好きになれなかった
派手なボクシングシーン満載のころがよかったのですが
今は逆
ひねくれまくった超初期のジョーがいいですね
段平オッツァンの言うこと聴かず
ドヤ街で悪さしまくり
白木葉子の金持ちぶった偽善者っぽい態度がはなもちならない
いやー今になるとよくわかる!(?)
もっといじけろ!っていいたくなっちゃう私は何?
そこへ現れた、永遠のライバル
ジャンジャガジャガジャジャジャ…(力石のテーマ)
しびれるー!
怖いもの知らずのジョーに初めて立ちはだかる力石!
ブタの大群にまたがり
西の応援をうけ、真っ正面から脱走を試みるジョーに
力石の鉄拳が炸裂!
しょうがなく段平オッツァンの
特訓、あしたのためにその1、2
そして必殺クロスカウンターを…
そろそろ続きをみようかなっと

アメデオ・モディリアーニ展2008/08/23 15:25

岩手県立美術館で行われている
アメデオ・モディリアーニ展に行ってきました
まさか岩手でモディリアーニ見れるなんて思ってもいなかったです
ほんと久々の絵画鑑賞で
油絵っていいですね
ネットリ感が心地いいです
長っぺろい顔となで肩が特徴のモディリアーニですが
期待通りの長っぺろさで、いいぞ
1900年ちょっとの人です
ピカソぐらい
アフリカ、アジア美術に触発されて
どんどん形の単純化や抽象化が進んで行ったまっただ中
モディリアーニの長いっぺろさは
その進化のまっただ中だったということが
あらためて感じることが出来ました
有名な「おさげ髪の少女」も良かったですが
裸婦3点がきれいだった!
みずみずしいお肌がきれいな肌色で…
ボリューム感あるんですが柔らかで…
力強いけどやさいいんですよね
実際のモデルの人の写真もありましたが
解説にも書いてましたが、似てません
印象だけでとらえてるようで
でもどこか共通するなにかをとらえてるんですよね
作品は人物のみ
やっぱり絵かくには人がいいですね
大学時代は断然人物派でした
静物はねむくて…
生きてる物には叶わない
特に裸婦はいいですね
久々にかきたくなりました
えっ
もちろん裸婦ですよ、
いやいいや
もちろん油絵のはなしですよ

アートアワード東京2007/行幸地下ギャラリー2007/05/02 22:07

usi
東京駅丸の内側を出るとやたらとポスターが貼ってあります
みると「アートアワード東京2007」。
ちょとみてみようかなと向かった先は、歩いてすぐ、
最近出来たばかりの新丸の内ビルと隣の丸の内ビルの間にある(地下)
行幸地下ギャラリー。
ギャラリーというより地下道のショウウィンドウって感じですが。
人通りも少なく、市民ギャラリー的で良い空間ですなー。
アートアワードってことで、色んな人が出してました。
美大の卒業展の作品をピックアップした物らしいです。
若いなー!
いいなー!
私もこんな時期があったなー!
こわいもんなしだったなー!
自由だったなー!
そんなさわやかな気になりました。
美術は自由なんですね。そうです発想に限界はないんです。
このなかから次代を担う若手作家が誕生するんですね。
いいことだ!
おもしろいのがありました
牛だ!
でかいぞ。頭だけリアルで胴体は獅子舞みたいにヘニャってなってる。
何考えて作ったんだか…
でもすごい存在感だ。やるー!
全体に感じたことは、発想が幼稚なような気がする。
アートなんだからもっと際どくてもいいし、もっと人が考えつかないような物でも良いはず。
若い人しかできないはずなのに…
なんか元ネタがわかりそうなものばかりで、自分っぽい匂いが立ち上るような、
こっちに向かって飛んでくるような迫力あるものが無かった(かろうじて牛)
選んでるやつらがつまんねーやつなのかな?
僕らの頃はもっと意味も無く迫力あったような気がする…
なーんて言っちゃうってことは年喰ったって事?
多分大人の味方で見てるんでしょうね。
当時自分たちの作品はどう言われてたんでしょう。同じようなこといわれてたのかな。
偏屈なオジさんの意見でしたが、聴くも聴かぬもあなた方の勝って。
ただ、どんなことがあっても、ずーっとなにかを作り続けてください。
なにかいいことあるよ。?

プラド美術館展/東京都美術館2006/05/07 20:52

prado
上野まで足をのばしたので、久々に美術館でも…
プラド美術館展が開かれてました。
スペインの誇る、かのパプロピカソの館長を務めたことのある由緒ある美術館だそうです。
目玉はサム・グレコ。いやいやエル・グレコです。(K1じゃねーつーの)
それとゴヤ。
まあこんなもんでしょ、でした。
グレコってなんか漫画みたいで…
コヤは版画のイメージが強くて…
ということでルーベンスやベラスケスに目がいってしまいました。
ベラスケスの肖像画はいいですねー。
“フェリペ4世”。(500円の案内パンフには載ってねー)
あおっ白くて弱々しい感じ見えました。だめだめ王様だったのでしょうか。
よく知りませんが、そんな部分をよく表現しているように思いました。
画は所詮作り物なので、実際の人物像に作者なりの色々な解釈をくわえることができるんですよね。
これも作者が解釈した人間像なのか、民衆が当時望んでいた姿なのか、
それとも本当にダメダメな部分を持ったコンプレックス王だったのか。
見ていて面白みのある人物に思えました。
リーベラの“聖アンデレ”は老人の裸です。
左手に十字架を持つその姿は、やや下向きですが凛とした強さを感じました。
また、肌の質感が抜群!おなかの辺りなんか本当腹へってんなーって感じのカサカサお肌でございました。
ルーベンスの“ヒッポダメイアの略奪”は大迫力!
大げさなぐらいの動きの嵐なのですが、重心の置き所、移り変わりが見事に表現されてます。
人間に重みを感じるんです。女性が強引に引っ張られたために、
反動がついてのけぞった感じがしっかり重みが(重心)のこっていてスピード感をよりいっそう引き立ててます。
左から飛んでる人には横に動く速さがありますがあくまでしっかり宙にういてます。
引っ張り合ってる動きが見事に描かれてます。
あと「ファンアイク」。
学生時代(こう見えてもテーラーさんは画学生、芸大生だったのです。名古屋だけど…。ゲイじゃないよ)、
画材屋さんで「ファンアイク」なるメデューム(油画でつかう油)を買ったことがあったので、画面をジーと見ましたが、
この人の画面はさすがひび割れがまったく無かった!
200年ぐらい立ってるんでしょうけど、みごとですね。
現代の画材の商品になってるぐらいですから、凄いテクニックです。
ギターで言うならぜったい狂わない、フロイドローズのアームシステムみたいなもんかな。
久々の美術館でしたが、
売店で売ってた、正確に言うと売り切れって書いてた、スペインのパンが喰いたかったなー。

HOKUSAI(北斎展)2005/11/21 21:47

hokusai
世界各国から集まったHOKUSAIが版画を中心に500点展示された大規模な展覧会。会場は40分待ちでの入場ということで、これから行かれる方は寒さ、暇つぶし対策を…。

私が感じた北斎は
庶民の日常生活が生き生きと描かれて、
たとえ風景や静物であっても、
あくまで自分が今現在見ている、体験している現実空間を、
日常生活の一部としてとらえているようなところから、
背伸びのない、さりげないところに面白味を感じている作家だな、
と思いました。
行ってみれば天才肌!
モーツァルト的なこざっぱり洒落が効いてセンスがいい!
堅苦しさを感じないリラックスした作品群でした。
多分人間的にも、冗談ばかり言ってるちょっとふざけたおっちゃんだったのでは?
私の好きな作品は「百物語」シリーズでした。
「さらやしき」「笑いはんにや」「しうねん」「小はだ小平二」「お岩さん」の5点で、怖さというより、ユーモラスに感じました。
解説によると、当時「百物語」という遊びが流行っていたそうで、
夜中に怪談を一人ずつ話していき、話し終わるとろうそくを一本ずつ消していく、
百本目が消えた時に何かが起きる…
というものだそうです。
幽霊(妖怪)そのものより遊びの中にある、わくわく感、頭の中に広がっていく見たこともないものへの好奇心がうまく表現されているなと思いました。
他には、
題材として、なまこ、いか、たこ、かれい等の魚介、鮭の頭の切り身まで飛び出す始末。
私は北斎に、等身大の自分と生きている時代を素直に表現する、
永遠なる庶民派の魂を感じました。
HOKUSAI(北斎展) 東京国立博物館 2005.10.25-12.4