マイケル・ブレッカーさまへ…2007/01/15 22:44

信じられないニュースが…
日本時間14日、マイケル・ブレッカーさん、白血病のため死去。
まったくもって、シンジラレナ〜イ!
ほんとですか?
57才…
まだまだこれからなのに。
残念です。
やっとジャズがわかりだして、一番身近な、一番優れた、数少ない正当派ヒーローだったのに…。
アルバム自体はあまり持ってないのでどれが最高傑作なのかよくわかりませんが、
斑尾JAZZに出演するちょっと前にでてたこのアルバムで追悼いたします。
たった一人でかなでた「Delta City Blues」
いまでも忘れていません。
これほどのスーパースターなのに、夜のジャムセッションでは、
出しゃばること無く、テクニックひけらかすこと無く、
演奏中にラッパ隊と合図し合いながら、みごとなアンサンブルを、アドリブで繰り広げたのも目に焼き付いています。
名古屋ボトムラインでのソロライヴ、あまりの凄さに静かになった各席でしたが、
「今日はマイケルブレッカーさんの誕生日です」のアナウンスで会場全体ハッピバースデーの大合唱でアンコール要求。
その音に会わせてアドリブソロで登場という泣けた演出もありました。
同じく名古屋ボトムラインでのブレッカーブラザースも凄かった。
ランディー兄ちゃん、マイクスターンとの火の出るようなバトル。どうやってもマイケル、あなたが一番でした。
MC中に足下のボタンを押してしまって、いきなり曲の頭が始まってしまったときには、
おおっ次の曲これかーって、ちょっと得した気分になったりもしました。
ハイテクでハイクォリティー、ハイセンス、ジャズの極意を極めた、たぶん理論上も結構凄いのでしょう。
でもそんなことを感じさせない、わかりやすく、感情がこもったあなたの音…
もう生では聴けないかと思うと…
今日はこの辺にしてゆっくりマイケルサウンドに浸ることとにします。
やすらかに…

マイケル・ブレッカー/トゥー・ブロックス・フロム・ジ・エッジ
Michael Brecker/Two Blocks From The Edge A Universal Music Company MVCI-24008(IMP-12612) 1997
1 .Madame Toulouse
2 .Two Block From The Edge
3 .Bye George
4 .El Nino
5 .Cat's Credle
6 .The Impaler
7 .How Long 'til The Sun
8 .Delta City Blues-Intro
9 .Delta City Blues
10.Skylark

コメント

_ 名古屋の殿様 ― 2007/01/15 23:11

昨今の音楽業界のつまらなさを考えると、マイケルの死が まるで 音楽の灯が消えたようで・・・暗い気持ちになりす。
でも ライブ見ておいてよかった・・・。

_ prometia@黙祷 ― 2007/01/15 23:32

今朝新聞見てビックリ!
闘病中だとは聞いてたけど・・・
白血病って長引くけど結局助からない人多いですネ・・・
あたしは斑尾でしか見てないけど、先生も上げてる夜の
ジャムセッションはしびれましたなぁ・・・

_ テーラー ― 2007/01/16 00:16

>名古屋の殿様さま
>prometiaさま
斑尾友の会のみなさま、追悼コメントありがとうございます。
夜のセッション最高でした。
全員で楽しくバランスよく誰かが突出するわけでもなく、そしてボルテージ最高潮MAXレヴェルへ持って行くあの魔法のような、余裕しゃくしゃくの笑みがもう見れないなんて…
でも本当、見ておいてよかった。彼のスピリッツは私の心の中に永遠に…

_ Jaco ― 2007/01/16 00:37

私も今朝の新聞を見て驚きました。
もうあの音色が聞けなくなることは考えたくないです。
自己のバンド以外でもセッションで数多くの名演を残してますし・・・
単独バンドではステップス見たのが印象深いです。
一時ウィンドシンセ使用で批判を受けたりしてましたが
その頃も素敵でした。
数えたら30年以上聞いてるんだもんなぁ・・・
                            合掌

_ テーラー ― 2007/01/16 00:48

>Jacoさま
さすが兄貴!30年もつきあってるなんて…
なんかうそみたいです
今、99斑尾の音源聴いてます。メイシオパーカーと夜のセッション、たのしそう…

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_ 午後のアトリエ  + atelier Coju blog + - 2007/01/27 17:07


撮影地:NY CANON IXY DIGITAL 900 IS 1/8 f:2.8 ISO:AUTO

1月13日にテナー・サックス奏者マイケル・ブレッカーが亡くなりました。57歳。
ニューヨークに行く前だったか、行ってる間だったか、そんな話をちらっと聞いたのですが、それは事実でした。

今もまだあるのかどうかはわからないけど、ブレッカーといえばニューヨークのジャズ・クラブ「7th Avenue South」のオーナーで、今回「時間があれば行きたいなあ」などと思ったぐらいだし、マンハッタンを歩いていて自然と「7th Avenue」という標識に目が行くのは、これがブレッカーを連想させるからに他なりません。

20世紀の偉大なミュージシャンがまたひとり、いなくなりました。
ご冥福をお祈りします。

今日は静かにドナルド・フェイゲンの「マキシン」での彼のテナー・ソロか、はたまたステップスの六本木ピットインでのライブ「スモーキン・イン・ザ・ピット」から「ノット・エチオピア」のハードなブローでも聴きましょうか。