レディスミス・ブラック・マンバーゾ/ロング・ウォーク・トゥ・フリーダム/ブルーノート東京公演2006.8.13.Sun.2006/08/14 00:43

ladysmith
レディスミス・ブラック・マンバーゾ
ロング・ウォーク・トゥ・フリーダム
ブルーノート東京公演2006.8.13.Sun.
いいライヴでした。
スンバラしい!
音楽さいこう!
いつもこんなことばっかり言ってますが、これは新たな出会いでした。
ブルーノートのスケデュールで昼休み見つけて、仕事帰りに21:00からのセカンドステージに行ってきました。
南アフリカのコーラスグループという事以外は全く予備知識無し。
ブルーノートのHPによれば、Pサイモンが共演したことがあり、グラミーもとってるとのこと。
まあ、1級品であることはまちがいなさそうだったのでまあ行ってみようと衝動買いみたいなノリでした。
最近アフリカ音楽にちょっとだけ触れていたので、生アフリカを体験しよう!コーナーでした。
コーラスってことは、ゴスペルっぽいのかななんて思いながら、
仕事疲れもあり、途中睡魔がくる確率80%だったので30分前にビールのんでちょっとうたたね。
こういうときって寝れないんだよねー
うぁー、始まっちゃったよー。
しかし、そんな不安はぶっ飛んでしまったのだ。
ステージ上にはマイク8本だけ。そうです。いっさい楽器が無いのです。
リードヴォーカルにあわせて、いきなりぶぶぶあついコーラスが…
しみるーーーー!
そしてリズミカル。低音がいい感じのリフになって、みんなが踊りだしたぞ!
みんなにこにこしながら、おおーっっと足をあげて…、みんな高いぞ。さすがアフリカ身体能力高い。
CD聴くとちょっとゴスペルっぽいかなって感じがしますが、ライヴはアフリカの大地そのもの。
赤茶けたアフリカの大地です。サバンナです。地平線です。キリンがでてきてもおかしくない雰囲気です。
歌詞には南アフリカ特有の舌打ちの音が入る発音があったり(映画ブッシュマンのニカウさんの発音)、
音をそんなに延ばさないところ、歌におおげさなビブラートやコブシが入らないなど、
まぎれもなくアフリカ。
原住民の音楽に打楽器が入ってないやつって言えばいいでしょうか。
何曲目かで、真ん中の人が突然、鳥に、サルに…、ジャングルだー!
会場がジャングルになっちまったー。その音に合わせてまた始まった低音リフ。
一人ずつ前にでてきて踊ります。身軽だなー。
マイケルジョーダンみたいなひと、ウィントンマルサリスみたいなひと、ハリーベラフォンテ、ガッツ石松…
個性的な顔の、個性的な踊りに場内喝采!
曲の合間、マイケルジョーダンとウィントンマルサリスが勝手に話してる、反対側では2人がじゃれ合ってる、
真ん中では3人がリズムとって踊ってる。まあ勝手きままな、いやこれって演出?
なんか良く分かんないけど、あっ次始まった…
ずっとこんな感じでしたが、全く眠気無し。
こんなヒューマンなステージ見たこと無い。
これぞ歌と踊り!
本当に本当に余分なものなにもなし。
よくぞここまで引きつけてくれる世界をつくりだしたものです。
いままで聴いたことの無い世界が今目の前で繰り広げられています。
Long Walk To Freedomでは、拳を突き上げ、政治的なメッセージを感じました。
かれらは音楽を武器に自由を手にしようと今でも戦っているんですね。
そういえばリードボーカルはマンデラさん似?
最後はまたいい感じのリズムとリフにダンスパフォーマンス、
会場からのカップルが上げられ一緒にダンシン。やっぱり日本人には難しいステップ。
もちろんこれだけで帰すはずは無く、アンコール。
Amazing Graceってきたから、朗々と歌い上げるかと思いきや、
やっぱりアフリカ。そのへんの潔さがいい。あくまで自分たち流。あくまでアフリカ流。
最後の最後までサイやカバの糞のにおいを感じました。いいにおいだった。
客席はほぼ半分。いや3/1?
なんでこんなにすばらしい音楽が紹介されないのでしょう。
もっともっといろんなところでとりあげてほしいです。
いろんなフェスにでてほしいです。
だれにでもわかる、だれもがほほえむ、だれも嫌いになるひとがいない…そんなヒューマンなサウンドです。

Ladysmith Black Mambazo/Long Walk To Freedom 2006 HUCD 3109
1.Nomathemba
2.Hello My Baby
3.Diamonds On The Soles Of Her Shoes
4.Homeless
5.Rain Rain Beautiful Rain
6.How Long
7.Mbube
8.Amazing Grace/Nearer My Got To Thee
9.Nkosi Sikelel 'IAfrica
10.Inkanyezi Nezazi "Star And The Wiseman"
11.Shosholoza
12.Long Walk To Freedom "Halala South Africa"
13.Thula Thula "Bonus Track"