がんばれミキティ。安藤選手!2005/12/18 00:50

miki
がんばれミキティ。安藤選手、応援しますよ。
グランプリファイナル
安藤美樹選手、ジャンプでの再三の失敗がたたり、残念ながら4位でした。
はたで見ていても表情は硬いし、動きにキレがなく、ちょっと重そう。
転倒後は観客に後押しされてなんとか踏ん張ろうとするのですが、
やはり力が余分に入っているようでまたしても…
お客さんもだんだん、応援からあきらめのため息に…
歯を食いしばっての最後まで懸命の滑りでしたがやはり力及ばず…
本人も悔しかったのか、笑顔がなかなか見られませんでした。
会場の空気や、期待、他選手の活躍からすると、
ミキティひとり出来が悪かったように感じますがちょっとだけ気がついたことがあります。
実はミキティの演技自体の質は格段に進化し、向上しているということです。
今年1月のワールドオンアイス、6月のドリームオンアイスと生で拝見しましたが、
ジャンプ自体は迫力あって高くてきれいなのですが、どうみても野暮ったい、素人臭い演技でした。
多分本人や周りも気がついていて、渡米することになったのでしょう。
ミキティが1年かけて取り組んだテーマは、1にも、2にも美しいスケートを身につけることです。
単に美しいといっても手足を色っぽく動かせばいいなんて簡単なものではなく、
スケーティングや、全体の構成、技と技とのつなぎ方、音楽との調和、そして自分らしさの追求。
今回久々に見た感じでは、はっきり言って見違えるように美しくなってました。
野暮ったかった動きが、柔らかにスムーズに、曲のリズムにも正確に、
ちょっぴりミキティワールドの入り口が見つかったかなって感じがしました。
前回や前の日のインタビューのなかで「だれにもまけないように」「4回転とびます」
と勝負に対する前向きなそして強気なところを見せて、1流アスリートらしさは出していましたが、
ここらへんの若さが裏目に出たかな、と思います。
フィギュアスケートは他競技と違って、高さ、速さ等だけを競うものではありません。
それらの高い技術を使ってより美しく舞うことが要求されます。
世界トップクラスの技術は十分すぎるほど持っています。
もちろんこれからも日々の練習は必要でしょうけど。
そして今年は計画通り、驚くほど表現力、構成力に磨きがかかりました。
考えても見てください。
今年中々調子が上がってないにも関わらず、グランプリファイナルまで来れたのは、
1年かけてやってきた成果が地味ながら身を結んだからです。
現在の採点方式で、大技以外の細かな複雑な表現がキッチリ加点されているのです。
年齢的にも、体系的にも、以前のようにただがむしゃらに勢いよく飛べばばいい時ではないのです。
もう一段上、そこは荒川、村主、スルツカヤ、コーエン、クァンのいるアーチストの世界が待っています。
アスリートとして彼女達は順位を競い合ってはいますが、
多分自分の作品を作り上げることだけに日々神経を使っているのではないですか。
(決してオリンピック出場を意識してないということではないはずですが)
初心(今年初旬)に戻って、丁寧に美しく、お客さんと呼吸しながら、
会場全体をミキティワールドでいっぱいにすることだけを考えて演技すれば、
今まで通り、楽にジャンプ飛べますよ!
そのうち4回転だって…。
それまではマスコミのくだらん4回転のリクエストに応えようとしなくてもいいんです!
がんばれミキティ!
全日本ではのびのびと今年の成果を発揮してください。(でますよね)
アーティストへの険しい道のりはまだ始まったばかりです!

コメント

_ シェイズのバンマス ― 2005/12/18 10:27

コメントは↑ (シェイズとだけになっていますが本当は「シェイズのバンマス」です)

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