ティト・プエンテ/プエンテ・ゴーズ・ジャズ2006/07/20 22:54

tito
夏だ!
まだ梅雨あけない!
湿気がうっとうしい!
こんなときこそ底抜けに明るくギンギンに行こうぜ!
ってことで
待ってました、我らがティト!!!!
ジャケット写真は、思わずコント55号ジローさん。
こりゃまた失礼いたしました(それは植木さん)
この楽しそうに太鼓をたたいているトッちゃん坊やが、
あの、サルサの帝王でございます。
ニューヨークの帝王、バーンガニアってのがいましたが
この人が元祖ニューヨークの帝王、ブルーノサンナルチノより古いんです(ほんと?)
洋盤なので何年頃の作品なのかちょっと分かりませんが、
ティトがこの若さでにやにやと白黒写真に写っているので、結構古いでしょうね。
1956なんて字が見えますのでそれぐらいかな。
プエルトリコ(プエルト・リコ)の音楽とジャズ等が混じって(キューバも入ってる?)、何ともイカす音楽サルサになった訳ですが
マンボなんかも似たような感じで('50ぐらいのキューバ)
この頃の('50,'60)は中南米とジャズ等のアメリカ音楽がはじけ合ったポップスルネッサンス(もちろんプレスリー、ビートルズも)ですね。
なんて偉そうなうんちくを本片手に書いてる私はエセ音楽ジャーナリスト。
そんな私がなにをいいたいかっていうと、
ティトといえば'88年の斑尾ジャズフェスなんですよ!
初めて体験した芝生の上でのジャズフェスの、ライオネルハンプトンを向こうに回し、
やんや、やんやの喝采を独り占めにした張本人がティトなんです。
なにせ自分のステージで散々見事なゴージャスなパワフルなティンバレンスソロをバシバシ決めてたかと思うと、
ハンプトン楽団の時はステージ袖で最初はじっと見てたんですが、
そのうちハンプトンの隣にのこのこやってきて1台ヴィブラフォンを二人でたたき出したのです。
それだけでなくピアノまで二人で弾いたり、たぶん飛び入りだったと思うのですが、
好き放題のり放題でした。
夜のジャムセッションでは、当時の斑尾恒例ドラム合戦で、5台のセットだけが並ぶみごとなセッションを
またステージ袖でみているジジイが一人…
いつの間にかひとのフロアドラムをたたき出し、
あげくの果てには、自分のティンバレンスを引っ張りだして曲中に急遽セッティング、
おいしいところをぜーーーんぶもっていってしまったのであります。
さすがラティーーーーーーーーーノ!
その明るさと、ノリの良さ、図々しさ。たまりまへん、
忘れられない初めてのジャズフェスがすんごいものとなってしまいました。
ティトはもう逝ってしまったけど。
はよ復活してくれ ま・だ・ら・お!
このCDではそんなティトの魅力がいっぱいです。
曲自体は全編、どっかのスパイ映画かルパン三世の出来損ないっぽい曲ですが(失礼)
ビッグバンドをバックにトコスコトコスコと気持ちよくティトが太鼓入れて
底抜けに明るい、底抜け脱線ゲームです。
うっとうしさを打ち破るにはさいこーです。
真夏だとちょっと暑苦しいかも…
エネルギッシュ、アブラギッシュ、ギルガメッシュなラティーノナイツには
サルサの帝王がぴったり
とびます!とびます!

Tito Puente/Puente Goes Jazz 1993 BGM Music 66148-2
1.What Is This Thing Called Love
2.Tiny-Not Ghengis
3.What Are You Doin', Honey
4.Lotus Land
5.Lucky Dog
6.Birdland After Dark
7.That's A Puente
8.Yesterdays
9.Terry Cloth
10.Tito 'in