ビレッジ・バンガードの大西順子2006/06/01 00:42

junko onishi
ジャズピアニストの大西順子さん、
名古屋芸術大学の学園祭に来たとき、1度みたことがありますが、
あの時はジミヘンのヘイジョーもやってくれて、この人ロックしてるなーと思いました。
あまりしゃべんないんですが、存在感抜群!
ちょっと不機嫌そうに、ぶっきらぼうな態度にみえるんですが、音が鳴りだすと豹変!
鍵盤に噛み付いて行くって感じ!
すごいパワーなんです!
最後にちょっとだけマイクあいさつしましたが、か細い猫のような、いやいやオノヨーコのような声で…
このギャップに参ってしまったー!!!
このアルバムはライヴみる前から購入していたんですが、CDからでも存分にパワーを感じていました。
とにかく叩きまくってます。弾くというより叩くって感じ。リズム、リズム…。
スィングっていうよりやっぱりロックですね。ゴロゴロと巨大な岩石が転がってく感じです。
突進力があるんですね。
見るからにか細いちっちゃなからだなのに、どこからこのパワーが出るんでしょう。
そして音の響きというか、広がりというか、日本人のミュージシャンにありがちな
キッチリとしたテクニックで四角い枠にカッチリ囲まれた窮屈感と理屈臭いお説教感が全くない、
外人特有のおおらかさと開放感を感じます。
音に関する迷いが無いんですね。
そしてジャズとかクラシックとかロックとかいう意識ではなく、自分の音空間を求めている、
ある意味そうとう自分勝手なんでしょうね(すみません、あくまで良い意味で)。
たしかデュークエリントンを尊敬してるなんて聞いたことがあります。
ちょっとボーっとしたような目は、たぶん目に見えない高いところを見据えているんでしょう。
1994年5月6〜8日、場所は泣くもの黙るNYのビレッジ・バンガード。
名だたるJAZZの巨人達が名演、名盤を世に送り出した聖地!
当時現地でもかなり話題だったらしくライナーにもそんな話が山ほど。
そりゃそうでしょう、この音だったら。文句無し!
彼女が低音リフをガーンと鳴らせば、そこはもう既に異空間!
頭空っぽにしてそのリズムに身を委ねればお腹すいたのも忘れてしまいます。
どの曲もリズムの切れが抜群で、パワフル、そして時に繊細。
唯一無二の大西ワールド!
久しぶりに味わいました。
また生で見たいですね。
ところで最近噂を聞きませんが…

Junko Onishi Live at the Village Vanguard 1994 Somethin' Else Records TOCJ-5570

1.So Long Eric
2.Blue Skies
3.Concorde
4.How Long Has This Been Goin' On
5.Darn That Dream
6.Congeniality

Junko Onishi:piano
Reginald Veal:bass
Herlin Riley:drums

焼肉 スタミナ苑2006/06/04 13:12

sutaminaen
先日ちょっと前ですが、有名焼肉店「スタミナ苑」へ行ってきました。
JR赤羽駅からバスで10分ぐらい、鹿浜3丁目で降りて、歩いて5分のところ。
商店街の中におおっと、うまそうな店構えです。
行列必死ということで、16:30開店のところ、15:00到着。
まだ行列になってなかったので、お茶でもした方が良いのかなと思ってたところ、
店先から、ダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんが…。
4、5人の取材?の人たちに「ちょっとどいてやって、お客さん、お客さん、そこに長椅子出して」
と、店の人に変わって仕切ってくれたので、長椅子に座って待つことに。
メンバーは築地探検隊の面々なので2時間待ちは慣れたもの?
イスに座ってなんてラクチンでした。
とはいえ、しばらくすると10人ほどのイスがいっぱいに、後ろには10人ほどの立ち行列。
15:00〜スタンバイで正解でした。(小雨模様だったので、晴れた日はもっと混雑かも)
すごかったのはジモンさん。ずーっと焼き肉屋さんの自慢話をマシンガンの様に話続けていました。
面白い話かどうかは別にして?プロの芸人さんのあまりのテンションの高さに敬服。
16:30開店です。もう30人ぐらい並んでるかな。
店内も30人ぐらいの席(座席とイス)ですぐいっぱい、全員は入れたかな?
まずは生ビールということでお店おすすめの「熟撰」。
肉にも「黒板」があり、ホルモン盛り合わせと上ヒレ、その他に塩タン、並ハラミ、上カルビをたのみました。
うまい!
内蔵系が新鮮。ホルモン、センマイ、いいねーいいねー。
あとなんだろこのちっちゃい袋みたいなやつ、コリコリして一番うまい。
つけタレはクドくない。
ほとんど塩やタレの味が付いてるのであまりつける時が無かったですけど。(最初知らずにつけて店員さんに教えてもらいました)
塩タンはちょっと厚め、食べごたえ充分。
ヒレもいいです、ヒレなのに肉汁が…脂が…ジューシーです。
ダントツが並ハラミ。
これはサイコー!
店のHPにもあったので無理に上にしないで並にしましたが、肉の味がしっかりしていてジューシー。
その後の上カルビはちょっとかわいそうで、主張がすこし足りなかったかな、カルビくん。
食べる順番間違えたかな、失敗!でも柔らかくて肉汁もたっぷり、うまい最上級レベルでのはなし。
熟撰ビールがまたいい。ふつうの生よりちょっと地ビールっぽいけど、カンカンに冷やしてぐいっといける軽めののどごし。
おかわり続出の中、マッコリをたのむメンバーも。
レバー、ハラミおかわり、ご飯いただき、とフルコースでお腹いっぱい。
別腹のデザート、杏仁豆腐は、家庭の味っぽくて食べやすくおいしい。
定例会は定番の築地寿司でしたが、新たに肉の定例会が誕生です。
スタミナ苑 http://www.mode-web.jp/sutamina/

六本木 デンマーク料理の店 カフェ・ディジー2006/06/04 13:18

daizy
デンマーク料理の店、六本木のCafe daisyに再び行ってきました。
明るい店内は、白木の机等木の匂いがしそうな自然で家庭的な中にも清潔感があり、おしゃれです。
店員さんも親切に対応してくれます。
さわやかな印象を与えてくれる、素敵な店です。
オーナーのジェイコブ(ヤコブ)さんがまたさわやかな良い男で、
キッチリとそしてハキハキした対応は、我々サラリーマンの見習わなければと思ってしまうほど見事!
店員にもしっかりと教育してあるのがすぐ分かります。
元気をもらえます。
赤ワインをいただき、まずは乾杯!
先に出てくるパンがおいしいんです。
パン生地に、にんじんかなんかが混ぜ込んでるのかな、こりゃいける。
レーズンっぽいのも…。
今日は昼ぐらいでしたのでブランチセット。
私は、Meat plate set of meatballs, smoked venison, liver pate served with bread 
お肉の盛り合わせセット(ミートボール・鹿肉のスモーク・レバーパテ・ピクルス )をいただきました。
あとでお店のHPを見てみたら、オーナーのジェイコブさんの好きな食べ物が、おふくろの味「ミートボール」ということで、
なにかこだわりと思い出があるのかな…。(写真左側)
味がしっかりついてて、甘ったるいタレの付いたやつではなく、どちらかと言うと日本の鍋に入る「つみれ」に近い感じで、
うまいです。
写真真ん中は、ちょっと注目してた「鹿肉のスモーク」。
スモークってくらいですから、薫製。でもビーフジャーキーのように硬くはありません。
臭みがあるような印象がありますが、全然大丈夫。鹿ですからもちろん牛でも馬でも羊でもない独特の味わいはありますが。
美味!うまい!
写真右は、レバーパテ。
もともとレバーは苦手ですが、これはいいぞ。うまいぞ。ワインにあいます。
かならず酢漬けの野菜が付いていました。ピクルスはもちろんピーマンとかにも…。
日本食のぬかずけ、韓国キムチとおなじなんでしょうね。
いいお昼でした、とおもったら、そうですデザートです。
普段甘いものはあまり食べないのですがこういう時は別腹。
Waffle with whipped cream and maple syrup
ワッフル、ホイップクリームとメイプルシロップ添えをたのみました。
甘いのもいいですね。最近こういうの良い感じに思える様になりました。
お酒はほどほどにしてこういうの食べるのって食事が充実した感じになりますね。
ワッフルについた甘いシロップ、そしてアイスクリームを一緒にほうばると、そこは豊かなデンマークの風景が…。
バルト海沿岸ですから(でしたよね)寒い海、たぶん鉛色の海なら、わが故郷青森とにてるのでは?
そういえばデンマークのことはほとんど知らないんですよね。
食は文化。こういうお店を通じて、料理をいただくと、ほんのちょっとだけですがデンマークを覗いたような気分になります。
これからは、TVや新聞雑誌等でデンマークの「デ」の字を見つけるたびに、
ジェイコブさんの笑顔、お店のテーブル、すてきな料理が目に浮かぶでしょう。
料理だけではなく、くつろげる時間をごちそうしてくれるお店です。
また機会をつくって、お邪魔します。
Cafe daisy  http://www.cafedaisy.com/

ジョン・レノン/ロックンロール2006/06/07 23:14

john lennon rock'n'roll
ジョンの名盤ロックンロールがリミックス&デジタル・リマスタリングで甦りました。
といっても2004年にでてました。
このアルバム中学生のとき友達から借りて、カセットテープにとっておいてそれをずっと聴いていたので、
じつは持ってなかったんです。
あの頃はカセットINDEXの横っかわの細い題名書くところにレコード通りにロゴやジャケットを描いてました。
相当暇。相当の根気と精神力。今になってみると自分で自分をほめたい…。
圧巻はクリムゾンキングの宮殿とホテルカリフォルニア、クラプトンの461オーシャンブールバード。
写真そっくりにあの細い空間によくぞやったなと。
本作はもちろんネオン管でバッチリきめて。
もはやカセットを処分してしまったので、今から思うともったいないなー、個展でも出来たんじゃないかと。
「ドクターテーラーカセットINDEX展」なんてね。
ということで本作はジョンのロックンロールスタンダードの模写集!
うまい、テーラーさんへコーヒーいっぱい!
しかしよくぞここまで直球勝負でやってくれたなと。
本当ジョンは根っからのロックンローラーなんだと改めて感じます。
とにかく声!
あのシャウト!
声だけでノリノリにしてしまうのは本当に凄い!
別に黒人っぽい歌い回しをする訳でもなく、
ジョン特有のストレートなノンビブラートでおもいっきしシャウトしまくる。
そこにはある種の美学が、いやジョンレノン哲学があるのでしょう。
ぶきっちょで、てれやで、ずるくて、よわむしで…
人間の色んないいとこ悪いとこをロックをとおしてちょっぴりだけ表現してくれるジョンはやっぱりドラマティックでカッコいい!!!!!
ビーパッパルーラもスウィートリトルシックスティーンもスリッピンアンドスライディンもペギースーもヤヤも全部カッコいい!
特にステンバイミー!(ジェシィディビスのスライドがまたいいんだ)
私個人はベンEキングのStand By MeよりジョンのStand By Meのほうが絶対好きです!
参った!
いつかは私もこんな風に歌いきりたいなー。
ダーリンダーリン…

John Lennon/Rock'n'Roll(remix & digital remastaring) (1975) 2004 parlophone TOCP-67500
1.Be-Bop-A-Lula
2.Stand By Me
3.Medley:
a)Rip It Up
b)Ready Teddy
4.You Can't Catch Me
5.Ain't That A Shame
6.Do You Wanna Dance
7.Sweet Little Sixteen
8.Slippin' And Slidin'
9.Reggy Sue
10.Medley:
a)Bring It On Home To Me
b)Send Me Some Lovin'
11.Bony Moronie
12.Ya Ya
13.Just Because
BOUNUS TRACKS
14.Angel Baby
15.To Know Her Is Love Her
16.Since My Baby Left Me
17.Just Because(Reprise)

ヒア・アンド・エイド/スターズ2006/06/11 17:24

hear'n aid
先日、HR/HM通の知人よりDVDが届きました。
我が家にカセットテープしかなく(当時レンタルレコードを借りてきて録音したもの)
ずっと探していたものでした。
毎年行っている、名古屋ミュージックアワードの際「あれ持ってる?」って彼に聴いたところ、
「もちろん。映像もありますよ」ということで是非にとお願いしていたものでした。
Hear 'N Aid/Stars…
Band AidやU.S.A. For AfricaそしてLive AidとPop Musicianが世界規模のチャリティーを開催
カントリーの人までなにやらやってた時期です。
HR/HMの兄ちゃん達は、そのLoudな音と、長い髪、独自のファッション性、ドクロや悪魔、地獄のイメージから
なかなか仲間に入れてもらえず(?)、1986年自分たちだけで立ち上がりました。
世の健全なギター小僧は、やんや、ヤンヤの大喝采でこの歴史的イヴェントに拍手しました。
テーラー少年ももちろんその中の一人。
ハヤ弾きギターは不得意なものの、天使の歌声?を持っていたその頃はハイトーンヴォーカル命でございました。
ここでのハイトーンヴォーカル合戦、ハヤ弾きギターバトルは、
その企画自体が、とんでもなく、また良い意味で馬鹿馬鹿しく、痛快です。
世界初のMusicianによる「自己満足王」「自己チュウわがまま王」決定戦です!
Vo.が
Ronnie James Dio, Dave Meniketti(Y&T), Rob Halford(Judas Preast), Kevein Dubrow(Quiet Riot),
Eric Bloom(Blue Oyster Cult), Paul Shortino(Rough Cutt), Geoff Tate(Qeensryche), Don Dokken(Dokken)
G.が
Craig Goldy(Giuffria), Eddie Ojeda(Twisted Sister), ViVian Cambell, Brad Gills(Night Ranger), Neal Schon,
Yngwie Malmsteen, Carlos Cavazo(quiet Riot), Donald Rosser(Blue Oyster Cult)
個人的にはロニーとポール・ショーティノ(Rough Cutt)のVo.がお好み。
やっぱ提唱者のロニーはカッコいいです。
存在感も抜群。貫禄充分。この手のミディアムテンポの泣きの歌は天下一品!
ロニー節が炸裂してます。
ギターは
わたしの永遠のライバル????(同じ1963生というだけで勝手にライバル視させていただいている)
イングヴェイマルムスティン!
特に4コーラス目の頭の出だしのなんとドラマティックなこと。美しい!
よくこういうのをよく「臭い!」っていいます。
そしてイングヴェイのつくる音楽はこの手の臭さがあまりに鼻について好きではないのですが、ここではゆるす!
ヘヴィメタはこれぐらい臭いのがまたいいんだよ!(時には)
Am→F→G
お約束の超臭いコード進行に
お約束のドラムのオカズ。
お約束通りのハイトーンに
お約束以上のギターバトル
水戸黄門やジョンウェイン西部劇、ウルトラマンの様にしっかり筋書き通り。
でも、この「待ってました感」は気持ちいいんです。
そしてひとたびネックを握った彼らはもはや他人になんか目もくれない。
ひたすら速く!ひたすら正確に!ひたすら自己主張!
そうです彼らは立派なアスリートなのだ!
ただひとつ気になるのが、ニールショーン。
久しぶりのハードに弾きまくりで嬉しいのと、テクニックひからかして差をつけたくてウズウズしてるのは分かりますが、
ここではテクニックではなくセンスを出してほしかったなー
意外と印象薄いですよ!
まっ彼も若かったってことかな。
DVDでもの足りず、ネットで検索してみたらCDが…
うれしくなって買っちゃった!
はっきり言って1曲目以外は聴いていません!

Hear 'n Aid/Stars 1986 Hear 'N Aid, Inc. Nippon Phonogram Co., LTD. PHCR-4218
1.Stars Hear 'n Aid
2.Up To The Limit Accept
3.On The Road Motorhead
4.Distant Early Warning Rush
5.Heaven's On Fire Kiss
6.Can You See Me Jimi Hendrix
7.Hungry For Heaven Dio
8.Go For The Throat Y & T
9.Zoo Scorpions

ザ・フー/ア・クイック・ワン2006/06/13 21:59

who a quick one
ザ・フーがいかす。
2年ほど前のロックオデッセイで初来日いてくれました。
もちろん行きました。感激でした。
ピートがギター壊してくれました。
ロジャーがビンビンにマイクを回してくれました。
ドラムのリンゴの息子が良い乗り出してました。
でも、キースムーンとジョンエントウェッスルはいませんでした…
そして先日BSでもやってくれました。
今では見ることの出来ないオリジナルメンバーでの超破壊的なステージ!
大笑いでした。
そういえば私もこの頃のフーのLP持ってたな、と思ったのですが、
当時は、こんなふざけたアルバム売ってしまえ!
(笑えるアルバムとしてちょっと気に入ってたのですが、ライヴ盤さえあればいいや)
と、金欠のとき売ってしまった「A Quick One」
ついに買い戻しました。
CDですのでおまけが10曲(多過ぎ)
久々聴きましたが、笑える反面、今まで感じなかったカッコいい部分を再発見(20年ぶり)。
大英帝国の底力とユーモアをたっぷり堪能できました。
1 .Run Run Run や 4 .Whisky Man がいいですね。
ギターの音最高!ベースもゴリゴリしてていいぞ!もちろん勢いだけのキースムーンがぶっ飛び!
5 .Heartwave恋はヒートウェーヴ のようにいかにも売れ線ねらってみごとコケルような軽薄な曲もいいですね。
ヤードバーズをクラプトンがやめた理由が分かるような気がします。
でも当時はみんなこの手の流行に乗りたかったのです。
圧巻は 6 .Cobwebs And Strangeくもの巣と謎。
スッキョントーなブラスバンドに導かれ破天荒なドラム、そのうちピートのサイドとキースのドラムの葉や引き合戦…
変な曲です。とてもロックとは言えません。ふざけて作っただけだと思います。
だけどフーならゆるします。出来ればライヴで聴きたいぐらいです。
そしてベースのジョン作(どうもこれが初めて作ったらしい)
2 .Boris The Spider
この邦題いけてます。「ボリスのくも野郎」ですよ。
CDに和訳があったのでまたひと笑い。
「おれんちの壁をあいつが這い上がってくる…もぞもぞ這うぞ、気持ち悪いぞ、もぞもぞ、
死んだかな、確かめよう…べちゃべちゃな最後をボリスは遂げた…」
良い歌詞だ!傑作!
よっぽど歌詞かくのが小っ恥ずかしかったのでしょう。(なになに、こんな歌詞かくほうがよっぽど恥ずかしいって?)
でもこのアルバムお笑い番組ばかりではありません。
なんと 10.A Quick One で
ついにロックオペラという新しい分野に足をふみいれたのです。
(詳しくはBSで放送してました)
クィーンよりも前に、いやいやあのビートルズのアビーロードより、いやいやSGTより前に
フーは超大作を発表していたのでした。
内容はスッキョントーな曲がいっぱいつながってるだけですが。
やっぱりどこか笑えます。でもいいんです。
フーなんですから。
そういえばBSではピートに負けてなるものかドラムセットをぶっ壊し、
インタヴュー中にピートにかじり付いたりととんでもないキースがいっぱい映ってました。
しかもリンゴと一緒に仲良く…キースもリンゴには結構やり込められてましたね。
でもちょっぴり泣けてきます。


The Who/A Quick One 1995(1966〜1967) Polydor Ltd.(UK). UICY-2310
1 .Run Run Run
2 .Boris The Spider     ボリスのくも野郎
3 .I Need You
4 .Whisky Man
5 .Heartwave        恋はヒートウェーヴ
6 .Cobwebs And Strange  くもの巣と謎
7 .Don't Look Away     ふりむかないで
8 .See My Way       恋のマイウェイ
9 .So Sad About Us
10.A Quick One
11.Batman
12.Bucket T
13.Barbara Ann
14.Disguises
15.Doctor, Doctor
16.I've Been Away
17.In The City
18.Happy Jack(Acoustic Version)
19.Man With Money
20.My Generation/Land Of Hope And Glory 希望と栄光の国

Roger Daltrey Vo.
John Entwistle B.Vo.
Keith Moon Dr.
Pete Townshend G.Vo.

コノノN°1「コンゴトロニクス」「コンゴトロニクス2」2006/06/15 23:37

congo
たまに足を運ぶと必ず何か買ってしまうタワーレコードのワールドミュージックコーナー。
昨年、衝撃的な出会いをしました。
コノノN°1の「コンゴトロニクス」。
そしてコノノとその周辺のオムニバス「コンゴトロニクス2」。
ベルギーのレーベル「クラムド」からでているもので、
すんごいよーっこれ!
コンゴで録音したものらしいです。
キンシャサって書いてるから旧ザイール(今もあるの?)。
あのモハメドアリがジョージファマンからタイトルをとった地。
アリ、ムバイエ!(イノキ、ボンバイエの元祖のことば)と人々が叫んだ場所。
ココノのメイン楽器はリケンベ。
楽器屋さんにおいてありますので、よくギターの試奏の合間に暇つぶしがてら、
いじったことがあるかと思いますが、
アフリカの楽器で、親指ピアノと呼ばれる素朴な音のする楽器です。
の、はずだったのです。
で、あるべきだったのですが、
えっ!
ディストーション?オーバードライヴ?
素朴なあの音がどこいった。
そう、自分達で電気リケンベにしてしまったようです。アンプまでつないで…
音楽自体もすごい
これがリアルアフロ!
土着の音です。
コード進行なんてないし、リケンベと歌が音程が合ってるのか合ってないのか…
多分そんなことはどうでも良いんでしょ。
はっきりいって西洋音楽ではありません。ポップスでもありません。
肌触りの良い気持ちよさなんかありません。
そこにはリズムの渦の中、歪んだリケンベの音が呪文の様にリフを繰り返し、
人間の肉声が鳴り響き、共鳴し合っている、エネルギーの固まりのみが存在しています。
まいった!
これやられたらどんな音楽も小綺麗なおぼっちゃまおじょうちゃまに感じてしまいます。
非常に原始的な音楽ですが、魂に直接響いてきます。
トラース状態になる音楽って、こういうのでしょうね。
「コンゴトロニクス2」にはDVDもついていて、いわゆるLIVE映像も見れるんですが、
いいですねー。
踊りが必ずついています。グループによっては、ちょっとした寸劇のような動作をしながら踊っているものもあります。
腰つきがみんな凄いんです。活き活きしてます。
着飾った若い女の子がかわいいんです。歌っている痩せたおやじがイカしてるんです。
みんなが音楽の中に入り込んで本当楽しそうにリズムを刻んでいる光景は、ほんとほんと美しいです。
すべての音楽の基がここに!
1度で良いから体験してみたいです。
と思っていたら、なんと8月27日日比谷野音に来るそうです。
やったー行こー!
みんな!いこーぜ!
でもこれは無責任に誘えないなー(濃すぎるから)
絶対チケット余ってるはず。
まず売り切れはないでしょう。自信あります。

でも正直、DVDはともかく、CDのやたら長く感じること…
ずーーーーーーーーーーーーーーっと、同じようなリズムのくりかえし…
です。

KONONO N°1/CONGOTORONICS
Crammed Discs, Craw27
1.LUFUALA NDONGA
2.MASIKULU
3.KULE KULE
4.UNGUDI WELE WELE
5.PARADISO
6.KULE KULE REPRISE
7.MAMA LIZA

CONGOTORONICS2/BUZZ'N'RUMBLE FROM THE URB'N'JUNGLE
Crammed Discs, Craw29
1.Wasanka Sankayi+Kasai Allstars
WA MULUENDU
2.Kasai Allstars
KOYILE/NYEKA NYEKA
3.Sobanza Mimanisa
KIWEMBO
4.Kasai Allstars
KUBUANGOYI
5.Kisanzi Congo
SOIF CONJUGALE
6.Masanka Sankayi
LE LABOUREUR
7.Bolia We Ndeka
Bosamba Ndeke
8.Basokin
MULUME
9.Konono N°1
T.P.COULEUR CAFE

ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ2006/06/20 00:34

best of maddy
くっくっくっっくっっくくっっっくろい!
いきなりくろい声のおっさんがどなってます。
何というあじ!
ちょっと焦げ臭いぞ。でもねちょねちょしてないなー。
まるで、するめ喰ってるみたいだー!
フランス料理や高級中華、懐石料理ではない、するめのうまさが充満しているのだよ!
ときにはあのマッコウクジラにも絡み付いてしまう大王イカのするめでしょうか。
するめばっかたべてるとちょっと喉乾く。
バーボンをストレートで。
くーっ、効くー!
また大王イカするめ…
喉乾く…
バーボン…
くーっ!
この繰り返しなのです、マディさん聴いた時は。そして陶酔…
シカゴブルースのドンということで都会人かなとおもいきや、ミシシッピ男。
さしずめミシシッピ川のアリゲータ男か、ザリガニ男か。(ニューオリンズで喰ったザリガニうまかったー)
でもどう見ても関西のおばちゃんっぽい。
鼻毛のような八の字のひげがなんとも吉本っぽい。
BBキングならブルース聴いたことない人でも知っていますが、マディは知らないでしょう。
一般人はこの人と関わることはまずないでしょう。そして今後も一生ないでしょう。
でも、はじめてブルース聴く方で、好奇心旺盛な方がいましたら、勇気を持って関わってみてください。
腰ぬかしますよ。恐怖のどん底に引きずりおろされるかも。
でも怖がっちゃーいけません。
彼はブルースの巨人。(東京の落ちぶれ球団とはちゃいまっせー!)
マディの後にマディ無し、マディの前にもマディ無し。
無敵の王者なのだ!
でもどこか悪の香りがするのだ。どこか酒臭いのだ。どこかうさん臭いのだ。
どこかスケベなのだ。だれのいうことにも耳を貸さなそうなのだ。
私もちょっと前までは、聴くのにも覚悟と勇気が必要で、聴き通す辛抱強さも要求されたのですが、
年を取ってから聴いてみるとなんともしっくり来ますねー。
何度も恐怖を味わって来たからなんでしょうか。
今では、ほんとするめ喰ってる感じ。
本アルバムは「CHESS LP 1427」として発売されたもののCD化されたもので、
1950年代初期のころの作品です。
風来坊(Rollin' Stone)に絶倫男(Hoochie Coochie Man)、
Mojo…(あれ…のこと?、ガソリン屋じゃないよ)
ほとんど下ねた、見事なまでの男のブルース塾。
そして時代を超えて、どれもこれもブルーススタンダード。
さすがマディくん!みごとだ下ねたくん!
おまえは男だ!しょっぱいぞ(するめだからしかたない)
60、70年代ロックのスタンダードナンバーになってます。
そして未だに沢山のミュージシャンがとりあげてます。
みんな神の子マディの子です。
このライナーに、「ブルース初心者の入門編」って書いてますが、
ブルース知らない人にいきなりこれでは、はっきり言ってブルースに対するイメージが悪くなります。(なんでだ)
泳げない人がいきなりマリワナ海溝に引きずり込まれるようなもの。
そう大王イカも深海にいます。
そんなとこいきなり行かずに、まずは岸で水浴びから、
ということでロックミュージシャンがカヴァーしてるマディ曲を聴くのがおすすめ。
(それでも結構濃いかも)
それほど大王イカのするめは濃い味なんです。
また喉乾いた…
バーボン…
効くー…

泥酔…
 
The Best Of Muddy Waters 2001 MCA RECORDS UICY 3199
1.I Just Want To Make Love To You
2.Long Distance Call
3.Louisiana Blues
4.Honey Bee
5.Rollin' Stone
6.I'm Ready
7.Hoochie Coochie Man
8.She Moves Me
9.I Want You To Love Me
10.Standing Around Crying
11.Still A Fool
12.I Can't Be Satisfied
13.Rollin' Stone(Alt. Take)
14.Hoochie Coochie Man(Alt. Take)
15.Rollin' And Tumblin'(Part 1)
16.Rollin' And Tumblin'(Part 2)
17.Baby Please Don't Go
18.Mannish Boy
19.Look What You've Done
20.Got My Mojo Workin'(Part 2)

ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウスロッカーズ2006/06/27 00:33

hound dog
あく
悪ではなく、灰汁。
料理の出汁取るときに出るあれ…
きれいな透き通った旨味を台無しにする泡みたいなあれです。
はやく鍋奉行にでも綺麗にとってほしいです。
ジャケットの写真を見れば私が何を言っているのかわかるかと思います。
そうです猟犬テイラーと家の物置?達です。
まるで美しさのかけらもない、ひたすら歪んだギターがブギをウギまくる。
マディ以上に喉が渇く…
さすがにアイスクリームがほしい…そうだホームランバーがあった!
アイスで中和しながら聴いてると、意外と楽しいのです。
粋なオジさんです。いや、やっぱり灰汁の強さが…
そしてこのおじさん左手の指が6本あるんだって!!!!!!
でもほとんど動かないのでギター弾く時は邪魔だったんだそうな。
もしかしてカポタスト代わりだったりして。いやいやスライドのミュートに…。ジャケットでは見えないな。
ギターは日本の河合楽器だって。これカッコいいですねー。
 ということでこんなブルーズなギターないかなと思って楽器屋行ってみたら
 ありましたありましたレトロなへんてこなギター。
 でもグレッチじゃないですか。価格は15〜25万円…。3万だったら1本ぐらい合っても良いのに…
1973年と言えばもうツェッペリンやパープル、フロイドまでいる時代、
あきらかに時代の進歩に付いて行ってないマイペースな音…
最近はほんとこういうのにはまりまくってます。
6本指のギタギタ笑う骸骨おじさん…最高にイカすぜ!
そして凄いのがバンド編成。
ギター、ギター、ドラム
以上!
えっ
ギター、ギター、ドラム
以上!
先生…ベースは
先生に何回も同じことを言わすんじゃない!ギター、ギター、ドラムだ!
テイラーのスライドにサイドが低音弦でベースランって言う風です。
はっきり言って薄い演奏ですが、メチャメチャハチャメチャ感があってノリノリで楽しいです、はい!
ここまで来るとブルースのもつ重さよりロックのノリに近いですねー。ちょっと笑える感じがいいですね。
でも生きてるうちに生ライヴ見たかったなー。多分ライヴはたまんなく良いでしょうね。
3 .Held My Baby Last Night
7 .Wild About You, Baby
9 .It Hurts Me Tooの3曲がエルモアジェイムスの曲。
やはりエルモアの息子って感じですね。直系です。7の出だし3連なんかエルモアのまんま。
気持ちいー。超きもちいいー。
10.44 Bluesはブルースブレイカーズ(クラプトンの時)でやってるやつの原曲。
11.Give Me Back My Wigが最高にのりのりでお気に入り。この曲やりたい!
歌うはもちろん私テーラー!
(一応ハウンドドッグテイラー様に敬意を示して名前の日本語読み登録を変えておりますなんちゃってー)
天国の師匠!見ててください!
エルモア&ハンドドッグ魂継承いたします!(三日坊主にならなければ良いですが)

HOUND DOG TAYLOR AND THE HOUSEROCKERS 1973 Alligator Records PCD-23040
1 .She's Gone
2 .Waiking The Ceiling
3 .Held My Baby Last Night
4 .Taylor's Rock
5 .It's Alright
6 .Phillip's Theme
7 .Wild About You, Baby
8 ,I Just Can't Make It
9 .It Hurts Me Too
10.44 Blues
11.Give Me Back My Wig
12.55th street Boogie

ロバート・クレイ/ストロング・パースウェイダー2006/06/29 22:59

robert cray
ブルースマンといえば、
お下劣、脂ギッシュ、こぎたない、
3拍子そろった非社会的な人を想像するでしょう。
(?、ある意味あたってる。いわゆる音楽とは無縁の人たちから見ての話)
ここに紹介するロバート・クレイ君は、そんなブルースマンとはかけ離れた、清く正しいブルースマンなのです。
爽やか、親切、優しそう の3拍子そろった感じ。
まずはそのファッション。
ジャケットにもあるようにジャケットをおしゃれに着こなしています。(しゃれにもなんねー)
インナーのタートルネックがちょっと時代がかってますが綺麗に嫌み無くまとめてます。
(こぎたないブルースマンだって、だいたいはスーツだぞ)
髪の毛もしっかりブラシして(黒人はだいたいこういう頭じゃ)、
なによりも、笑顔がさわやか。白い歯って良いな〜♫
どうだ!こんなさわやかなブルースマンはいねーだろ!
(たしかに、まいった。)
音はというと、ここでも正しさを発揮してます。
はっきりとした、滑舌のいい発音。アナウンサーかと思っちゃいます。
スポルトの司会やってほしいぐらいです。(ウッチーやめちゃったし)
ギターの音…。正しい正しいストラトキャスターの音、アンプもツインリバーブでしょうか、
フェンダーの音はこういう音っていう音。
そして全体にわたって漂う空気…BLUESなんです。?
そんなブルースあんの?
いや、これはどう聴いてもBLUES。
確かに聴きやすくて、耳障りは良いのですが、けっして白くない。メジャーコードの音じゃない。
どこか横揺れがする、バーボンが呑みたくなるよーな音!(また始まった…)
プレイは1音1音キッチリ決めていくオーソドックスタイプ。
ディストーションかかってないのでサスティンはなく、
ノーマル特有のピッキングがピキピキしてこれがまた気持ちいい。
曲がまたBLUESとはいえちょっとPOPでさらっとしています。でもネッチリ。(どっちなんだよ)
とかく攻撃的で荒々しいのがカッコいいと思われがちなブルース界ですが、
どちらかというとディフェンシブな感じ。イタリアのカテナチオを彷彿とさせる…
過去の先人達の遺産を十分に吸収、消化し、新しいブルースの可能性を引き出した、
そう、ブルースの守備範囲を広げた功労者ですね。
何度か生で演奏聴きましたが、毎回いい。
常にレヴェルの高い、テンションの高い演奏をしてくれます。
地味なプレイなのですが、その存在感がギンギンに引き立つのが、セッションの時。
特にクラプトンバンドのゲストできた時は、完全にクラプトンが喰われてしまいました。
1音1音の存在感が凄いんです。
あのかわいいベビーフェイスからは想像できない強烈な音を出してくるんです。
はっきり言って、この人と一緒だと最初は楽しいけどそのうち粉々に打ち砕かれてそのうちいやになるのではと思います。
こういう人がサマーフェスに来てくれると最高に盛り上がるのに…。
もちろん最後はセッション大会でロバート・クレイ君の1人勝ちーーーーーー。
最近はトンとご無沙汰ですが、大ヒット「Smoking Gun」を含む、新世代モダンブルースの名作。
夜のドライヴのバックグランドミュージックに…

Robert Cray/Strong Persuader 1986 PolyGram Records 830 568-2 M-1
1 .Smoking Gun
2 .I Guess I Showed Her
3 .Right Next Door(Because Of Me)
4 .Nothin' But A Woman
5 .Still Around
6 .More Than I Can Stand
7 .Foul Play
8 .I Wonder
9 .Fantasized  白日夢
10. New Blood