プラド美術館展/東京都美術館2006/05/07 20:52

prado
上野まで足をのばしたので、久々に美術館でも…
プラド美術館展が開かれてました。
スペインの誇る、かのパプロピカソの館長を務めたことのある由緒ある美術館だそうです。
目玉はサム・グレコ。いやいやエル・グレコです。(K1じゃねーつーの)
それとゴヤ。
まあこんなもんでしょ、でした。
グレコってなんか漫画みたいで…
コヤは版画のイメージが強くて…
ということでルーベンスやベラスケスに目がいってしまいました。
ベラスケスの肖像画はいいですねー。
“フェリペ4世”。(500円の案内パンフには載ってねー)
あおっ白くて弱々しい感じ見えました。だめだめ王様だったのでしょうか。
よく知りませんが、そんな部分をよく表現しているように思いました。
画は所詮作り物なので、実際の人物像に作者なりの色々な解釈をくわえることができるんですよね。
これも作者が解釈した人間像なのか、民衆が当時望んでいた姿なのか、
それとも本当にダメダメな部分を持ったコンプレックス王だったのか。
見ていて面白みのある人物に思えました。
リーベラの“聖アンデレ”は老人の裸です。
左手に十字架を持つその姿は、やや下向きですが凛とした強さを感じました。
また、肌の質感が抜群!おなかの辺りなんか本当腹へってんなーって感じのカサカサお肌でございました。
ルーベンスの“ヒッポダメイアの略奪”は大迫力!
大げさなぐらいの動きの嵐なのですが、重心の置き所、移り変わりが見事に表現されてます。
人間に重みを感じるんです。女性が強引に引っ張られたために、
反動がついてのけぞった感じがしっかり重みが(重心)のこっていてスピード感をよりいっそう引き立ててます。
左から飛んでる人には横に動く速さがありますがあくまでしっかり宙にういてます。
引っ張り合ってる動きが見事に描かれてます。
あと「ファンアイク」。
学生時代(こう見えてもテーラーさんは画学生、芸大生だったのです。名古屋だけど…。ゲイじゃないよ)、
画材屋さんで「ファンアイク」なるメデューム(油画でつかう油)を買ったことがあったので、画面をジーと見ましたが、
この人の画面はさすがひび割れがまったく無かった!
200年ぐらい立ってるんでしょうけど、みごとですね。
現代の画材の商品になってるぐらいですから、凄いテクニックです。
ギターで言うならぜったい狂わない、フロイドローズのアームシステムみたいなもんかな。
久々の美術館でしたが、
売店で売ってた、正確に言うと売り切れって書いてた、スペインのパンが喰いたかったなー。