プロフェッサー・ロングヘアー/ロックン・ロール・ガンボ2006/04/23 14:57

gumbo
15年ほど前、初めてのそして唯一のアメリカ旅行で、ニューオリンズ行った時、CD屋さんで見つけたものです。
はっきり言って、誰だか知らずに、なんだか分からずに、ニューオリンズっぽいのではと勝手に思い込んで、お土産がてら買ってしまったものです。
結構、現地音楽は好きなので、旅行したときは、できるだけネイティヴなものを買うようにしていますが、(といっても米、豪しか行ってないけど)
買った理由
1.ジャケットの顔写真が、イケ過ぎ!
いかさまペテン師のような風貌で、派手なグラサンが一層あやしさを醸し出す。
2.タイトルがRock'n'Roll Gumbo!
ニューオリンズ料理の代表はジャンバラヤとガンボ!
ガンボはオクラのシチューのようなもの、ライス入りもたのめます。ケイジャン(ニューオリンズ)風ハヤシライスですね。これがうまかった!
ニューオリンズはフランス、ドイツ、スペインの文化が混じっているため、食材やスパイスは豊富!ましてや広大な高温多湿な土地と港町とくれば…
そのガンボがタイトルになっている、しかもロックンロールときたもんだ。
3.プロフェッサー・ロングヘアー
なんといっても名前。“Professor”なんておおげさなジジイだ!
一度も聴いたことも無く、なんの予備知識もないまま、
果てしなく広がる、膨らむ、膨らみまくる、イマジネーション…
早く聴きたい!という思いを載せて、帰国したのでありました。
早速聴いてみると、予想通り、いや予想以上の土着感、頑固さ、ノリ、悪のり…
やはり彼はイカサマペテン師の異名通り、イメージ通りの人物でした。
とにかく明るい!楽しい!単純にノレる!
ブギウギピアノが転がる転がる。
全編ご機嫌なロックンロールなのですが、やはり魂は“BLUES”。でもちょっぴりカリブ海。でもやっぱりデルタ。
軽快ですが、粘りっ気があり、トロピカルっぽいのですが暑苦しい。
こだわりがあるようで自由でおおらか…。
ニューオリンズエネルギーをそのままの表現しきっていました。
ミシシッピー川の泥んこの中で遊んでいるような、
パーボンストリートで安いビール(デルタビール)呑みながら、窓の空いてるストリップ覗いたりしてふらふらしているような、
いい感じの開放感と“揺れ”を感じました。
はっきりいって全曲同じに聴こえます。
4、12、13はなぜかインスト。しかも3コード。よくもマー飽きもせずできますなー。
だからどーした。
この人はこれで良いんです。
これが良いんです。
なかには8のように口笛がが入っていたり(そういえば最近、口笛って吹いてないなー)
9はノリノリのジャンバラヤ、とささやかなバラエティー豊かなところを見せてます。
ロックしてブルースしてしかもスイングしている、そんなところがプロフェッサーなんでしょうね。
昨年大変な被害にあったニューオリンズ。
全世界のポピュラー音楽の故郷と行って良いこの地の再建と、
プロフェッサーの血を受け継いだ新たなスターの登場を祈って、
カンパーイ!!!!

professor longhair/rock'n'roll gumbo 1985 dancing cat records DD-3006
1.Hey Now Baby
2.Junco Partner
3.Meet Me Tommorrow Night
4.Doin' It
5.How Long Has That Train Been Gone
6.Mean Ol' Word
7.Rockin' Pneumonia
8.Mardi Gras In New Orieans
9.Jambalaya
10.Tipitina
11.Mess Around
12.Stag-O-Lee
13.Rum And Coke
14.(That Call Me)Dr.Professor Longhair

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