ウィンウッドの名作 ダイバーの軌跡 Steve Winwood/Arc Of A Diver2006/01/19 20:53

sw arc
やはりこの人、センス抜群!
結構こった構成していながらも、どれも適度にポップで自然体で受け入れることができます。
テクニックある人って、どうしても自分の力量を誇示したがる(聴く方もそれを求める)ものなのですが、
まったくそういう部分が見当たらない。
さすがロック界のモーツァルト!
しかもすべての楽器を自分一人でやるなんて、手が付けられません。
A.1 深いしかも透き通った海の底を思わせる、
静かにしかも重くも軽くもなく始まるシンセに導かれて、
スティーブ特有の音色(ストリングスとハーモニカを混ぜたような音)で幕開け。
このプロローグが気持ちいい!
自分でチャンスをつかめ!明るく希望に満ちたロックナンバー!
スティーブのハイトーンが心地よく響きます。
スティーブのシンセサウンドとうまく絡んでいい透明感を生んでます。
ダイバーのボンベからこぼれる空気の泡のような雰囲気です。
A.2 ギターにさそわれてタイトル曲。
ちょっとマイナー調の曲にスティーブのソウルフルな声がよく合います。
リズムボックスがいいアクセント。
A.3 転調が嫌みなく自然に流れて行くあたりはさすが。
ちょっとアップテンポでぐいぐい私をウィンウッドワールドへ…。
ベースラインがファンキーで、ソウルフルです。
A.4 スローなギター、マンドリンで始まるバラード。
途中アップテンポになり2部構成なのに、ほんと自然に流れて行くんですよね。
ここでもソロはスティーブお得意の音色で。う〜んっ!いいっ!
B.1 ミディアムテンポの曲で、
ちょっと琴のような音が、さしずめ地中海の海中舞踏ってとこですか。
B.2 静かな夜明け前の平原を走るナイトトレイン。
ギターがうまくスピード感を出してます。
正直あまりうまいとは言えないリードギターですが、
センスあるから、なかなか良いフレーズひきます。
この人オルガンソロでも結構ブルースギター的なフレーズでカッコいいんですよね。
B.3 歌が良い!、うまい!
若い日本のボーカリスト達よ、
こういう歌い方、コブシの取り方が粋でカッコいいのだよ!
ジャケットがまたいい!
深緑、決してただ青く澄んでるだけでない微妙な透明感が、
オープニングの重いようで軽ようで…の、導入音と共通の量感を表しています。
海の中泳ぐダイバー(飛び込んでるようだが私は潜った後だと解釈)は、
古代ギリシャの匂いをちょっと漂わせた象徴的な形。
左上の黄色い玉は海の中から見える太陽。ということはちょっと深そう。
ダイバーの心臓も結構ドクドクと赤くなってます。
これ結構良い絵ですね。
アルバム全体の音を見事に表現しています。
いやいやジャケット描かれてあるテーマを見事に音で表現してるってことですね。
今では少なくなったトータルアルバム!
いいですよ。
みなさんできればアナログ版で、観賞用にもできますので、1枚どうぞ!

Steve Winwood Arc Of A Diver 1980 ILS-81403 ISLAND RECORDS.
Side:A
1.While You See A Chance
2.Arc Of A Diver
3.Second-Hand Woman
4.Slowdown Sundown

Side:B
1.Spanish Dancer
2.Night Train
3.Dust