マディ・ウォーターズ/ファーザーズ・アンド・サンズ2007/03/08 00:02

muddy fathers
マディ親爺と子供達…
しっかりした演奏してるな、ってのが第一印象。
それもそのはず、
タイトル通りのマディに泥水呑まされて育った息子達が勢揃いじゃありませんか〜
マイク・ブルームフィールドにポール・バターフィールドのご存知フィールドブラザース、
ベースにドナルド・ダック・ダンですよ、
そしてちょこっとバディ・マイルスまで…
しかもピアノがオーティス・スパンがご機嫌にブギウギしてます。
なんとまあ贅沢なブルースバンド。
こんだけやれるのもマディ大魔王さまだけでしょうな。
神様エリックなら日本公演でやっちゃうかもね、金あるし。
さっきから何気なくかけて聴いてるんですけど、
どの曲もいいですね、色んなところに聞き所が…
1−1ではツインハープ(重めと軽めがスネアのリズムにほどよくからんで)最後の方はもしかしてトリプル?
やっぱりバターフィールドのブルースハープはほんと凄い!
そこまでしなくてもってくらいやっちゃう。
このひとハーモニカの穴すべてを何分割にも分けて息吹いてるんじゃないかってぐらい
みごとに吹きまくってます。
1−3はマイクの流暢なギターが…
マイクとポールのコンビはもう手がつけられないですね。
凄いからみ具合です。
全体にはやぱりダックダンのベースがいいですね。
クラプトンバンドの時生で見ましたが、プレシジョンカッコいいんですよね。
でもやっぱり親爺はすごい
1−2や3−1、3はマディの咽び泣きのスライドで始まるこれぞディープサウスブルース、
メセセッペ(ミシシッピ)男の面目躍如!
先のDVDでも紹介した3−1は圧巻!
「となりのラバ」もこれ聴いたら逃げちゃいますよ。溶岩流の様な熱いリズムが迫ってきます。
最後はMojoの2連発!乱れ撃ちでございます。
「俺のモジョが効いてきた、でもおまえにだけは効かない。」
マディ先生、そうでしたか。
偉大なる絶倫男の唯一の弱点!
このへんが誰からも愛されるところなんでしょうかね。
どこから見ても小汚いイカサマ親爺なんですが、
こういう人が「徳」のある人、なんでしょうね。
ほんと人を引き込んで巻き込んでガッハッハ!
そんなマディの泥沼にいや泥水にはまってしまいました。
わたしも息子になりたいわ。
まずは鼻の下のあやしい髭から?

MUDDY WATERS/FATHERS AND SONS Distribution VOGUE P.I.P 93430-Villetaneuse 1969
SIDE 1
1.All Aboard
2.Mean Disposition
3.Blow Wind Blow
4.Can't Lose What You Ain't Never Had
5.Walkin' Thru The Park
SIDE 2
1.Forty Days Forty Nights
2.Standin' Round Cryin'
3.I'm Ready
4.Twenty Four Hours
5.Sugar Sweet
SIDE 3
1.Long Distance Call
2.Baby Please Don't Go
3.Honey Bee
SIDE 4
1.The Same Thing
2.Got My Mojo Working(Part.1)
3.Got My Mojo Working(Part.2)

Muddy Waters G.Vo.
Otis Spann P.
Michael Bloomfeield G.
Paul ButterField Har.
Donald "Duck" Dunn B.
Samy Lay Dr.

Buddy Mils Dr.(4-3)
Jeff Carp Har.(1-1)
Paul Asbell RhythmG.(1-5,2-1,2-5)