サンタナ/アミーゴ(同胞)2006/04/01 10:58

santana/amigos
サンタナ/アミーゴ(同胞)
私にとってのロックルネッサンス1970年中盤を彩ったギタリスト、カルロスサンタナ。
今までの記事同様、初期メタルキッズだった(になりたがってた?)私にとっては、やはり理解しがたい難解なアルバムでした。
がっ、がっ、しかし、今となっては、しっかり血となり肉となっております(そう自分では信じてます)。
サンタナの中でも一番好きなアルバムです。やはり一番最初に買ったアルバムなのでどうしても思い入れが強いのです。
自分の中ではサンタナ像が一番現れていると思います。
前作までのスペーシーな感覚がなくなり大地の砂埃が舞うような乾いた音が全体を覆ってます。
そう、それまでの神や宇宙や自分の中にある世界観等とは違う、現実の日常的なところにサンタナが舞い戻った、っていう感じでしょうか。
聴いてて適度に心地よくそれでいて一気に血が騒ぐ…。
なによりリズム!
ライヴでも何度か見てますがあのリズムの洪水は圧巻!このアルバムでも最初っから凄いですが、一番はやはり、もろラテンのB1。一番好きな曲です。
スペイン語っていいですね〜。言葉にリズムと躍動感がある。
そして言葉に絡むようにティンバレンス、コンガ、ボンゴ…色とりどりのパーカッションとパーカッション化したガンガン叩いたピアノ。
ライヴでよくサンタナ本人がパーカションもってコーラスだけやる時があります。
そんなとき、音楽とは歌と踊り、そしてその原点はリズムなんだとあらためて感じます。
今ではすっかりグラミー男になったサンタナですが、現在のPRSの伸びやかなトーンとはまた違った、この頃のGIBSON/LPやYAMAHA/SGの乾いたディストーションサウンドもかっこいいです。
忘れちゃならないのがサンタナジャケットと言えば横尾忠則!
AMIGOSでもやっちゃった。極上の色合いで独特の宗教世界を描き出しました。今回は色合いやモチーフ(ジャングルに猛獣がいっぱい)の割りに、平和的な、地球愛を感じます。
当時のミュージシャンはビジュアルにも常に神経をとがらせていて決して自分の作品に妥協しない姿勢を感じます。
またそれがカッコいいんです。
これぞアーティスト!
そろそろこういうベテランばっかじゃなくて新しい人でてくんないかな。
えっ私が知らないだけ?
おしえてくださいよ。
なにっ、おまえがやれって?
嬉しいこと言ってくれるじゃない…その気になっちゃうよ…(馬鹿もおだてりゃギターを弾く)

SANTANA/AMIGOS アミーゴ(同胞) 1976 CBS.Inc. 25AP 827
Side:A
1DANCE SISTER DANCE
2.TAKE ME WITH YOU
3.LET ME

Side:B
1.GITANO ジプシー仲間
2.TELL ME ARE YOU TIRED
3.EUROPA(Earth's Cry Heaven's Smile) 哀愁のヨーロッパ
4.LET IT SHINE

G.,Vo. DEVADIP CARLOS SANTANA
Kb. TOM COSTER
b. DAVID BROWN
dr. NDUGU LEON CHANCLER
Perc. ARMANDO PERAZA
Vo. GREG WALKER