あなたが選ぶ年間ベスト102006/03/01 22:36

best10
2月26日 日曜日
名古屋市の某所にて
「あなたが選ぶ年間ベスト10」の発表がありました。
とはいっても、名古屋芸大軽音楽部卒業生主体、無類の音楽好き身内飲み会です。
在学中から未だに続いていますのでかれこれ20年ほど。
あいかわらず皆さんバラバラの趣味で、洋楽ROCK中心ですが、
ヘビメタ、スラッシュ、ハイテクギターもの、ソウル、ジャズ、ブルース、ブラコン、歌謡曲、J−POP、アニメソング、民族音楽、オリジナルと多彩。
辛口批評が辛辣に飛び交う割には、一向に誰一人として人の話を聞かず、路線変更してないのが素晴らしい。
最初は、皆10曲カセットテープで持ち寄ってたのですが、そのうちCDになり、
3曲の人や、15曲の人がいたり、ビデオクリップ集だったり、DVD1枚全部見せられたり、
はたまた音楽とは関係ない自分の芸術作品のビデオをもってくる強者まで登場!
でも年に一度、聴いたことも無い音楽に、触れたことも無い刺激に触れることが出来る会でもあります。
当初は年末に行っていたのですがここのところは年度末近辺が多くなってますので、
「名古屋ミュージックアワード」なんて、勝手に思ってます。
なんとも自由な発表会でございます。いいなかまです。

ところでテーラーさんの今年は…
1.MAYBELLENE/CHUCK BERRY(THE BEST OF CHUCK BERRY)
2.BIG TROUBLE/LARRY CARLTON(FIREWIRE)
3.KAM-MA-LAY/THE DEREK TRUCKS BAND(LIVE AT GEORGIA THESTRE)
4.TIKI/RICHARD BONA(TIKI)
5.LUFUALA NDONGA/KONONO N#1(CONGOTRONICS)
6.LINDA DELIA/JULIUS WATKINS SEXTET(JULIUS WATKINS SEXTET)
7.GIVE ME BACK MY WIG/HOUND DOG TAYLOR & HOUSE ROCKERS(HOUND DOG TAYLOR & HOUSE ROCKERS)
8.TONK/ART FARMER BENNY GOLSON JAZZTET(HERE AND NOW)
9.LAST ONE DOWN/MIKE STERN(THESE TIME)
10.SHINE/MEREDITH BROOKS(SHINE)
でした。クリーム入れると一晩かかるためやめました。

他の人も紹介してみましょう。
後輩のハイテクG“O”くんは
1.LONG LIVE ROCK'N'ROLL/RAINBOW(LIVE IN MUNICH 1977 DVD)
2.ROCK IN'IN THE FREE WORLD/G3(LIVE IN DENVER イングヴェイ参加 DVD)
3.DRAMAGODS/MEGATON(ヌーノベッテンコートのBAND)
4.YOU'S ALIEN/YOU(元DEAD ENDのG)
5.NOTHING FOR IT BUT TO DO/VELVET PEACH SEVEN(自身のBANDのオリジナル)
リッチー、イングヴェイ、ヌーノとハヤ弾きの系譜。

いっこ下の世界的な書道家&アーティストの“T”さんは
1.SO WHAT/METALLICA(TEXAS LIVE 1997 DVD)
2.FOR WHOM THE BELL TOLLS BURTON/METALLICA(WIHE ORCHESTRA 1999 DVD)
3.NIGHYRAIN/GUNS 'N'ROSES(TOKYO LIVE DVD)
4.TWO THE SHOOT BLUES/B.B.KING(LIVE 2000 DVD)
5.RUMBLE IN BRIGHTON/STRAY CATS(LIVE 2004 DVD)
6.GIRL GOODBYE/TOTO(AMSTERDAM LIVE 1997 DVD)
7.I CAN'T EXPLAIN/THE WHO(ROYAL ALBERT HALL LIVE 2000 DVD)
8.I DON'T KNOW/OZZY OSBOURNE(BUDOKAN LIVE 2002 DVD)
9.BABY PLEASE DON'T GO/ACDC(LIVE APRIL 1975 DVD)
ハードロック主体
てな感じで今年はあと2人ほどの発表でした。
皆さんも2005年度聴いた曲のベスト10教えてください。
この1曲でも、ベスト3でも、ベストライヴでも…
年に一度、自分なりに整理してみるのも良いものですよ。

リチャード・ボナ/ティキ2006/03/11 16:15

richard bona tiki
リチャード・ボナ  ティキ
2005年、私が新しく出会った(CDではありますが)ミュージシャンです。
ジャンル的にはJAZZになってしまうのですが(日本人が好きなジャンル分けすると)、中身はほとんどワールドミュージック、決してJAZZという枠組みにとらわれることの無い音楽でした。(本人も多分意識してないと思いますが)
1.10のようなアフリカン、2.14のフォークポップス、3.5のジャズ、4レゲエ、6キューバン、7.12ボサノバ、8.ジャコパス、9.フージョン、11サンバ、13カリプソと多彩!
世界一周したような感じですが、一貫してアフロ感覚がいっぱいに広がるあったかい統一感があります。ボナのヴォーカルが素朴でいいんですよね。
英語じゃないところがまたいい味。土臭くて、優しくて、それでいてリズミカルで力強い!
詳しいことはわかりませんが、アフリカ出身(どこの人かは?)らしく、10.にはンビラ(リケンベ)も使ってます。(親指で細長い金属棒をぺけぺけ弾くやつ、指ピアノ。)
この楽器が認知されれば、しりとりが出来なくなってしまうではないか。(まっいいか)
超超超!ファンタスティック!な1枚です。大地の息吹を感じます。
先日の身内ベスト10でも4位にしました。アルバムではトップでしょう。
ブルーノート東京に来てましたがどうしても行けなくて…くやしー…
また来ますよね。今度は絶対いきます。02ではマイクスターンもやってるし、なかいいらしいからマイキーと一緒に斑尾で…
なんてサイコーなんだけどな。芝生の上で、ビール飲んで、ボナ聴きながら踊りまくって…。くーったまんねー!
ところでこのボナってひと、ジャコの直系後継者なんていわれてるらしいです。
ちなみに私はまだジャコ音痴なのでよくわかりませんが、このアルバムはそんな彼のテクニカルな部分は全面には押し出していません。
それよりも歌心あふれる自分のルーツをしっかり踏みしめながら演奏してるって感じです。(そりゃ細かく聴けばめっちゃうまですけど)
ジャケットの微笑みがこのアルバムの雰囲気をすべてもの語っています。
夜聴いてもいいですが、朝聴くのもいいですよ。ちょっと眠たい脳に
「やわらかな朝日とともにボナの声」
一句できました。

Richard Bona Tiki 2005 Universal Music France uccy-1084
01.TIKI
02.DIPAMA
03.O BETA O SIBA
04.ESOKA BULU
06.O SEN SEN SEN
07.MANYAKA O BRAZIL
08.THREE WOMEN
09.BA SENGE
10.IDA BATO
11.AKWA SAMBA YAYA
12.CALCABAO DE COPACABANA
13.SAMAOUMA
14.NU SANGO

コールマン・ホーキンス/In a mellow tone2006/03/19 17:02

coleman
コールマン・ホーキンス/In a mellow tone
会社に入ってしばらくした頃。
それまで音楽を聴くということは、まじめにスピーカーの前で正座して、
一音たりとも逃してはなるものかって感じで聴いていたのですが、
どこかそういう緊張がキレちゃったんでしょうか、
好きなハードロックやブルースロックを聴いてもなんかつまらなく、
バンドやってたので練習や曲作りはやらなければならないのに、
どこか気分の晴れない毎日…
会社につとめてること自体に、
そして自分の将来に疑問を感じて、
どこか体の(心身とも)調子が悪くなった頃です。
ちょうどJAZZを聴き始めて、
どんなの聴いたら良いのかなあ、と思い始めた頃でもありました。
なんとなく中古CD屋さんで見つけたのがこのアルバムです。
ジャケ買いでございます。
「渋い爺さんだなー」ぐらいで
なんとなく聞き流せればいいやって感じで買ったのです。
癒されました。
生まれて初めて音楽で心が癒される心地よさを感じました。
リードからスーっと息が抜けて行く音が、(こんなすっぽ抜けな音は初めて聴きました)
柔らかいテナーの中低音に混ざって聴こえて来た時、
心の中にわだかまっていた、今おかれてる環境や自分の進むべき道、
音楽に対する馬鹿みたいにくそ真面目なこだわり等を
一気にトローンと溶かしてくれました。
ずっと緊張しっぱなしの自分が、立ち止まって休んだ瞬間でした。
リラックスしました。
テナーっていい!
音楽っていい!
こんな力が音楽にはあるんだなーって。
今でも一番リラックスできるアルバムです。
はっきり言って昼寝にちょうどいいです。
とんがったところが無いので、すんなり聴きやすく
脳内麻薬が出やすいのです。
うまいもの喰って
風呂はいって(できれば温泉が、なければ入浴剤で)
ワイン片手に、アロマの香り嗅いだりして…
これがかかっていれば天国!
たまにはなんにもしない日曜日
目一杯無駄時間つかってこういうの聴くのいいものです。
といっても、あとわずか…(いやな月曜日が…)
だれか足裏もんでくれー。

Coleman Hawkins/In a mellow tone(Presteige collection)
Prestige OJCCD-6001-2
1958~1962

1.You Blew Out The Flame In My Heart
2.I Want To Be Loved
3.Greensleeves
4.Through For The Night
5.Until The Real Thing Comes Along
6.The Sweetest Sounds
8.Then I'll Be tired Of You
9.Jammin' In Swingville

Coleman Hawkins
with
Ray Bryant
Kenny Burrel
Ron Carter
Eddie"Lockjaw"Davis
George Duvivier
Tommy Flanagan
Red Garland
Tiny Grimes
Osie Johnson
Wendell Marshall
Charlie Shavers
Doug Watkins
and others

イラケレ・イン・ロンドン2006/03/24 22:18

irakere
IRAKERE/LIVE AT THE RONNIE SCOTT'S
WBCでのキューバとの死闘も終わりましたので、
王ジャパン優勝記念として?
キューバのジャズバンド、イラケレの紹介をします。
アフロ・キューバン・ジャズなんてよく言いますが、
イラケレは、ハイパーテクニック&ハイパーテンションなインストロックとでも言いましょうか、
とにかくぶっ飛びです。
初めてイラケレに触れたのがなんと'93斑尾JAZZ FES!
キューバンサウンドにはもってこいの、もちろん梅雨明けの真夏の青空!
芝生の上でビール呑んで、狂喜乱舞!
音の洪水に一気に飲み込まれた瞬間でございました。
リーダーでピアニストのチューチョ・バルデスを中心に総勢11名、全員出し惜しみ無しのテクニックばりばり。
特にベースのCarlos Del Puertoは最初っからイケイケ。
今まで見た斑尾LIVEの中でもテンションの高さはピカイチ。ザビヌル・シンジケート、いやいやそれ以上かも。
とにかく硬い音の固まりがぶっ飛んでくる感じでした。
とはいっても決して堅苦しくなく、やはりラテン、底抜けに明るいのです。
パーカッションがたまんなく良い。
音楽って楽しいものなのだという当たり前のことをおもいっきし教えられた感じがしました。
本アルバムはちょうど斑尾来日1ヶ月前ぐらいに出たロンドンでのライヴ版で、選曲もほぼやってくれたものと同じようです。
いつ聴いても斑尾の熱い、そしてさわやかな風を感じさせてくれます。
チューチョさんはBLUE NOTE東京にも来ていたようですが、また体験したいミュージシャンですね。
でもやっぱりイラケレで…。
野球の敵をとりにおいで。
熱帯ジャズ楽やオルケスタデラルスが束になってもかなわねーだろーな(私の個人的感想ですのでファンの人ご免なさい)
ところでイラケレが凄かったのはステージ終わってから。
ベースの人ともう一人が客席の最前列に陣取って、隣のジャパニーズねーちゃんにちょっかい出し始めました。
最初は上手にフェザーに優しくタッチタッチ…。だんだんノリノリエスカレート。
そして…キャッホラ!キャッホラ!ヤ〜ン!
なにしとんねん!
ステージ上の他のバンドそっちのけでチチくり合う青空の下での仰天セッションに観客もクギづけ!
さっきまで大絶賛だったベーシスト君も一気に信頼をうしなったのでございました。
それにしてもラテンの血はすごい!
うらやましいかぎりで…

IRAKERE LIVE AT THE RONNIE SCOTT'S
BLUE NOTE 1993 CAPTOL RECORDS.INC  TOCJ-5832
1.NEUROSIS
2.CUANDO CANTA EL CORAZON(WHEN MY HEART SINGS)
3.MIRANDO ARRIBA(LOOKING UP)
4.FLUTE NOTES
5.MR.BRUCE
6.CLAUDIA