Newport Jazz Festival in 斑尾2005/11/30 00:59

madarao
これからが寒さ本番、今年もあと一ヶ月という今日このごろですが、
今年も開催されなかった、Newport Jazz Festival in 斑尾について、
話しておきたいと思います。
現在は夏の野外フェスといえばRock Fesですが、
ちょっと前までは夏はJazz Fes!
特に3大Jazz Fesといえば
●斑尾
●Mt.Fuji
●Live Under The Sky
中でも斑尾は老舗中の老舗。
なんせNewportの冠が付いてるくらいですから、
本場アメリカのJazz Fesを、そのまま持ってきちゃったものなのです。
1954年、アメリカ初の野外リゾート型Jazz Fesとして誕生。
たしか、年々Rock化するにつれて、
いろいろ問題が起きてなくなってしまったと聞いてます。
1982年に日本のしかも斑尾で再スタートを切ったということは、
トヨタカップを日本でやるようなものかも。
私(達)は、1988年よりほぼ毎年参加させてもらってます。
プロデューサーは1954年からずっとのジョージ・ウェイン。
しっとりと聴かせるスモールコンボもあれば、
ラテンパッションいっぱいにギラギラと太陽エネルギーを発散するバンドあり、
度肝を抜く迫力のこれがスウィング!ビッグバンドあり、
一見アンバランスなミュージシャン構成かと思いきや、
有名Jazzmenを金の力で集めて盛大にTV,FM中継していた他Jazz Fesとは大きく異なり
Fes全体が一つのテーマを持ち、一つのカラー、一つの匂いでしっかり統一されているのです。
高原を風のように舞うピアノ、ヴィヴラフォン、
青空を飛ぶパラグライダーのごとく飛び交うギター、サックス、トランペット
爆発するドラム、ベース、
観客もミュージシャンも、音と空気を一緒になって呼吸しているのがなにより楽しいのです。
そして、Jazzは熱い血がたぎるビート音楽なんだと改めて感じさせてくれます。
冷たく澄み切った高原の朝。
1時間以上前から並んでインタビュー答えて、ダッシュで場所取り。
しかもすべて芝生席。
ステージ横、客席目の前でジャズクリニック(終わると握手ぜめですが)。
雨の時優しい老夫婦にビニールシート分けてもらったり、
日焼けで火傷たり、ビール飲みすぎて脱水症状になったり(2年連続)、
ほんと放心状態の帰り道が嬉しくて悲しくて。
「また来年もここで正月迎えようね」の合い言葉。
あれからもう二年も正月がやってこないなんて…
やっぱりJazz Fes!
しかも斑尾じゃなきゃ意味がない!
一日(一年)も早く復活することを祈って…

Dizzy Gillespie/At Newport2005/11/30 21:05

dizzy at newport
カエルのおっさん(失礼な!)の、
のりのりLiveです。
いわゆるBig Band形式です。
私の頭の中で、DizzyはBluesmanに分類されちゃうんですよね。
斑尾JazzではB.B.と大Blues Sessionしましたし、
(DizzyはおじさんB.Bはおばさん?でした)
なんかあか抜けない、とぼけたおやじで、しゃべり方や持ってる雰囲気が、
もうBluesなんですよね。

いかんなー。
なんか偏見あるなー。
Jazzは都会的でおしゃれ、Bluesは田舎臭くて小汚い…
たしかにそうかも、
いややっぱりその通り!?

じゃDizzyは
やっぱBluesじゃん!
1曲目からアップテンポのハードなナンバー。しかもDizzy's Blues!
ほらみろやっぱり彼はブルーすまん(←勝手に変換してたのでそのまま採用)。
2曲目、ディジーの楽しいヴォーカル。これもBlues進行(どうもRockのアンサーソングのよう)。
3曲目、なんか客に受けてる いい雰囲気。
やっぱりMCでうけないと一流ブルーすまんとは言えないからね。
いやらしい踊り子さんが出てきそうな曲。これぞサックス、スケベな音だ。
4曲目、ラテンリズム、チョッピリ、アフロに感じるのは私だけ…。
5曲目、スローナンバー、ふくよかなペットの響きがいい。
おっ、ジャジーだねー。しっとり都会の夜…。
Dizzy、やればできるじゃない(さっきから失言すみません)。
6曲目、ドッパエー(「超速い」名古屋弁)、そして戦い。
7曲目、ビッグバンドの魅力たっぷりのアンサンブル。軽快に心地よく跳ねる、ウィントンケリーのピアノ。
8曲目はゲスト、メアリールウの力強くリズミカルなピアノ。
豪快にたたいてる、低音のリフが結構Rockだー。
呑んだ後、締めはラーメン、お茶けどっち派?
今日の締めは、Dizzyお決まり“チュニジアの夜”!

ついつい友達のLive感覚で語ってしまいましたが、そこがDizzyの親しみやすい良いところ。
メンバーもウィントンケリー、リーモーガン等、超豪華よだれもの。
ここでのDizzy Gillespieは将来を背負って立つ若造相手に、
本当に音楽を楽しんでいるようです。
JazzもBluesもRockも関係ないんです。
良い音楽を演奏し、聴いてもらい。一緒に歌い、踊り、喜び…
いいですねー音楽って!

Dizzy Gillespie/At Newport 1958 POLYGRAM RECORDS,INC. POCJ-2073
1.Dizzy's Blues
2.School Days
3.Doodlin'
4.Manteca Theme
5.I Remember Clifford
6.Cool Breeze
7.Zodiac Suite
8.Carioca
9.A Night In Tunisia

DIZZY GILLESPIE AND HIS ORCHESTRA
Dizzy Gillespie tp.vo.
Lee Morgan tp.
Ermit Perry tp.
Carl Warwick tp.
Talib Daawud tp.
Melba Liston tp.
Al Grey tb.
Chuck Connors tb.
Ernie Henry as.
Jimmy Powell as.
Billy Metchell ts.
Benny Golson ts.
Pee Wee Moore bs.
Wynton Kelly p.
Paul West b.
Charlie Persip dr.
Mary Lou Williams p.